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2004年10月2日 朝日新聞掲載
九州大学PFI 〜 井上 裕教

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学問と言えば、九州の理由(わけ)

福岡の太宰府天満宮には学問の神様、
菅原道真(すがわらみちざね)が祀(まつ)られています。
その歴史は延喜五年(九〇五年)、
弟子の味酒安行(うまさけのやすゆき)が亡き師のために、
祭礼の場を創建したことからはじまりました。
道真公を尊敬する強い思いがなければ、後世に残る神社は
できなかったかもしれません。

同じ福岡の地で、三菱商事の井上裕教(いのうえひろのり)は不動産開発を担当しています。
九州出身の彼が今、熱い思いで手がけているのは、
PFI(ピーエフアイ)方式による九州大学の新キャンパス建設プロジェクト。
PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)とは、
公共サービスの効率化を図るために、民間の資金や経営ノウハウを
取り入れた公共事業の新手法です。

三菱商事が九州電力や西松建設、NTTファシリティーズと
共同出資する事業会社が建設するのは、主に工学部が利用する
研究教育棟。
平成十八年五月末の完成へ向けて、着々と工事が進められています。
地元初の大規模PFI案件を成功させるために、
山に囲まれた広大な現場とオフィスを行き来する日々を、
井上は送っています。

「プロジェクトの責任者になるためには、
それなりの知識が必要」と言う井上は現在、
建築士の資格を取るために猛勉強中だそうです。
新たな学問の場をつくるために頑張る彼を、
学問の神様も、きっと暖かく見守ってくれる事でしょう。


(完・次回にご期待ください。)

取り組みの説明

九州大学新キャンパス建設プロジェクトは、国立大学の施設設備としては九州地区初のPFI手法による事業です。本件は平成15年7月に三菱商事グループが落札し、三菱商事ほか3社の出資による事業会社が、研究教育棟I施設(地下1階、地上11階:延床 約5万4,000u)を担当しています。設計から建物竣工までの期間は約3年。平成15年5月の完成後、所有権を九州大学に移転し、平成30年まで、施設の維持管理や保守管理業務ほかのサービスを行います。

写真撮影のこぼれ話

撮影は自然に囲まれた新キャンパスの建設現場で行われました。前日の下見では台風の影響で強風の中、命がけで屋上から現場を視察しました。本番当日は台風一過の快晴。気温が一気に35℃くらいまで上がり、ヘルメットにスーツ姿の担当社員と撮影スタッフは、汗を拭きながらの撮影となりました。特に2階部分の鉄板上での撮影は、照り返しが予想以上に強く、顔も腕も日焼けしてしまいました。


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