2005年3月5日 朝日新聞掲載
モザール 〜 木島 健太郎





今回は、国名は知っていても
アフリカのどこにあるのか答えるのが難しい国、
モザンビークのお話。
モザール社は、内戦後の復興へ向けて立ち上がった、
モザンビークで最大のアルミ製錬プロジェクトです。
三菱商事の木島健太郎(きじまけんたろう)は、入社五年目。
ここで、唯一の日本人スタッフとして働いています。
そもそも、この国に日本人は数えるほどしかいないので
日本食も手に入りづらいのですが、
「妻はイギリス人ですし、ここは魚介類がおいしい!」
と、まったく問題ない様子。
最近では、大型ホームセンターが完成し、
隣の国、南アフリカまで買い出しに行く手間が減って、
ふたりで大喜びしたと言います。
アルミ製錬で多くの雇用を生み出した
モザール社は、地域貢献のひとつとして、
学校を建てるための支援もしています。
昔の校舎は、電気も水道もないうえに屋根もなく、
雨季になると休校になったそうです。
撮影をはじめると、あっと言う間に
子どもたちに囲まれてしまいました。
太陽を浴びて光り輝く、できたてのアルミブロックの山。
それに負けないくらい輝いていた、子どもたちの笑顔、笑顔、笑顔。
モザンビークはいま、眩しいくらいに明るい光を放っています。



三菱商事は、1998年に世界的な資源会社BHP-BILLITON社、南アフリカ開発公社、モザンビーク政府と共に、モザンビーク共和国でアルミ製錬会社「モザール」を設立しました。 同社は2000年6月から生産を開始し、年間生産量は約50万トンに達しています。今後もアルミニウムの安定的供給のみならず、現地での雇用機会創出や国家経済の発展に寄与していきたいと思います。



撮影はモザール社の支援で建てられた小学校で行いました。授業を終えた大勢の子どもたちが一斉にカメラの前に集まってきました。好奇心旺盛な瞳、うれしそうな瞳、無邪気な瞳、たくさんの純粋な瞳に囲まれ、カメラマンもシャッターを押すのに大忙し。撮影が終了し、取材スタッフの乗るバスが走り出すと、全力疾走で追いかけて手を振ってくれる子どもが。いつまでも手を振るその姿に、思わず心が熱くなってしまいました。




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