2004年11月26日 日本経済新聞掲載
球根・ネットワークの輪



サステナビリティは、ビジネスの必修科目になった。
地球温暖化の危険が指摘されるまで、炭酸ガス(二酸化炭素)はそんなに
ワルモノではありませんでした。もともと生物の呼吸によって生じ、
植物の光合成によって取り込まれる。生命の発生以来、生態系のエネルギー代謝にかかわり、その大きなサイクルをなかだちしている大切な要素です。
しかし、人間が化石燃料を用いることにより大気中に増える炭酸ガスは、
温室効果によって地球温暖化の主因となるだろうと懸念されています。
それは、人間の営みが、地球規模の環境まで変えてしまうかもしれない、
という警告でした。だとすれば、人間の知恵と努力による予防措置が
望まれます。
ビジネスはいま、環境への責任を自覚し、サステナビリティ(持続可能性、
人間活動が生態系の中で継続していけること)を強く意識するように
なりました。
地球規模でビジネスを考え、ネットワークづくりをDNAとしてきた
三菱商事は、いっそうその責任と果たすべき役割があると考えます。
環境は地球規模の大きな、そして精緻なサイクルで成り立っています。
環境への対応は、全体の系を考えたネットワークの視点が大切だと
いわれます。
たとえば、より温室効果ガス排出量の少ないLNG(液化天然ガス)の
開発や安定供給、原産地の環境への配慮など、三菱商事はネットワークの
環でこの問題に取り組みます。
ネットワークで、生きている。



個別に環境対応していたのでは、地球全体でとらえた場合、主だった効力にはなりません。産業界の川上から川下に至る、さまざまな局面で環境に取り組む三菱商事。個ではなく、ネットワークで考えることで、大きな解決がもたらされると信じています。第一弾は、総合商社としての“サステナビリティ”のとらえ方を示す導入篇です。
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