2005年1月19日 日本経済新聞掲載
切花・長持ちの知恵



サステナビリティは、ビジネスの必修科目になった。
花を長く楽しむための知恵として「水あげ法」があります。水の中で茎を切り落とす「水切り」は、その代表的なものとしてよく知られています。
「水切り」には、サイホンの原理で邪魔となる空気を排除するほか、バクテリアによる腐敗などで傷みかけた茎先を切り戻すという意味もあります。
また、斜めに切るとよいとされるのは、切り口の表面積をなるべく大きくするため。このように「水切り」ひとつとっても、いくつかの科学的な根拠をもった「知恵」であることがわかりますし、植物の種類や状態に応じてさまざまな「水あげ法」が工夫され、花を愛する生活に役立てられています。
これらは、小さな器のなかの話です。ごくごく小さなたとえ話ですが。この小さな世界のなかにも「長持ち」を考えた、ひとの気持ちと工夫があります。
ビジネスはいま、環境への責任を自覚し、サステナビリティ(持続可能性、人間活動が生態系の中で継続していけること)を強く意識するようになりました。
地球規模でビジネスのネットワークを考え、新しいビジネスモデルをつくる三菱商事は、真っ先にそのための知恵を出す会社でありたいと思います。
温室効果ガス対策や、新エネルギー、リサイクル社会のために。三菱商事のアイデアと人材と、その意志は、これからも枯れることがありません。
長持ちするための、ひとの知恵。



持続性が問われる地球環境への取り組みに、革新的な工夫が求められています。切り花が「水切り」で長持ちするように、一部の人の知恵が広く人類の知恵になり、地球規模での“サステナビリティ”のポイントになることを改めて見直したいと思います。第二弾は、知恵の結晶であるテクノロジーを見いだし、さまざまな分野で事業開発に取り組む三菱商事の姿勢を表現しています。
|
|