| 2006年8月22日 日本経済新聞掲載 |
Vol.5 世界の海を守る

産・学・民がひとつになって、海の生態系を守る。
「サンゴ礁保全プロジェクト」、世界の海ですすんでいます。
サンゴ礁(※1)が、いま、世界の海で次々と失われて(※2)います。豊かな漁場が、天然の防波堤が、地球で最も美しい景観のひとつが、危機に瀕しています。地球温暖化の原因である二酸化炭素を吸収し、そして何より50万種にも及ぶ全海洋動物の実に4分の1が生息すると言われるこのサンゴ礁を守らなければ。三菱商事(※3)は、日本、米州、欧州アフリカと世界3地域にまたがる「サンゴ礁保全プロジェクト」(※4)をスタートさせました。プロジェクトの特長は、産・学・民が一体となって、問題解決に取り組んでいること。各国の著名な大学やNGO、そして三菱商事が協力しあって、保全への努力が行われています。環境活動はすぐに結果の出るものではありません。大切なのは、世界的に深刻化するこの難題に対して、解決策をひとつひとつ根気よく積みかさねていくこと。この夏も、研究者と市民の方々(※5)、それに三菱商事の社員がボランティアとして参加する調査・研究が、世界各地で行われたばかりです。海を守るための私たちのチャレンジに、これからもご注目ください。
※1 サンゴ礁:
サンゴはイソギンチャクやクラゲの仲間で、「刺胞(しほう)動物」の一種です。このサンゴの骨が積み重なってできた地形のことを「サンゴ礁」といいます。
※2 世界の海で次々と失われて:
1998年のエルニーニョに伴う高水温により、世界中で、東京都の35倍(約7万7千キロ平方メートル)にもあたる面積のサンゴ礁が失われました。
サンゴ礁衰退の原因の1つとされるのが、ストレスを受けたサンゴの体から共生関係にある藻類が出ていくことで起こる「サンゴの白化」です。白化状態が長く続くと殆どのサンゴは死滅すると言われています。
※3 三菱商事:
企業は、その企業活動を通じて社会的コストをまず負担し、社会サービスを提供した上で、利益を享受すべきである・・・三菱商事のCSR(企業の社会的責任)活動の根本には、第3代社長、藤野忠次郎が残した思想があります。
※4 世界3地域にまたがる「サンゴ礁保全プロジェクト」:
本邦プロジェクト(2005年スタート):静岡大学・琉球大学・国際環境NGOアースウォッチジャパンが中心となり、沖縄にて主にサンゴの白化現象のメカニズム解明(世界初の試みです)を行っています。
米州プロジェクト(2006年スタート):カリフォルニア大学・サンタクルーズ校が中心となり、ミッドウェイ諸島にて主に気候変動や地域的変化がサンゴ礁に及ぼす影響を調査しています。
欧州アフリカプロジェクト(2006年スタート):英国エセックス大学と国際環境NGOアースウォッチヨーロッパが中心となり、セーシェル共和国にて主にサンゴ礁における生物多様性についての調査が行われています。
※5 市民の方々:
本プロジェクトへのボランティア参加のお問い合わせは、アースウォッチ・ジャパン:tel03-3511-3360またはinfo@earthwatch.jpまでお願いします。
新・産業イノベーター
プロジェクトの詳細情報はこちら
www.mitsubishicorp.com/jp/ja/foryou/vol5/


