三菱商事

プレスルーム

2009年2月17日
三菱商事株式会社
エム・エム・プラスチック株式会社

廃プラスチック再資源化事業の本格操業開始
~廃プラ資源利用の高品質物流用パレット製造事業~

三菱商事株式会社が出資しているエム・エム・プラスチック株式会社は、千葉県富津市にある富津プラスチック資源化工場(本社)の本格操業の準備を整え、今年4 月から廃棄プラスチックの受入れを開始します。
 
エム・エム・プラスチック(株)(設立 2006 年4 月24 日)は、物流用パレット(MMPパレット)の製造試験、及び試験販売を行った後、三菱商事(株)、(株) 明治ゴム化成、(株)市川環境エンジニアリング、東海運株式会社の4 社共同事業として、富津プラスチック資源化工場の建設に着手、全国で初めてのサンドイッチ成形技術により物流用パレット(MMP パレット)などを製造する一貫工場として、富津地区工業用地(千葉県富津市)※1に廃棄プラスチックのペレット製造工場、及びパレット製造工場を、このたび完成させました。
 
本事業では、容器包装リサイクル法(容リ法)で回収される「その他プラスチック製容器包装」(容リプラ)をペレットに再生すると共に、これをサンドイッチ成形技術によりコア層に使用し、リサイクル素材を利用しつつ高品質パレットを製造します。ペレット製造工場は年間18,360 トンの廃棄プラスチックを処理する能力を持ち、水を利用した湿式洗浄方式と合わせ、容リプラの処理では国内で初めてとなる水を利用しない乾式洗浄方式を採用、水や熱エネルギーの使用を抑制することで、更なる環境負荷の軽減を目指しています。また、リサイクル素材を利用しつつ、従来のプラスチックパレットと同等の高品質を確保するMMPパレットの製造工場は、年間13 万枚の製造能力を有します。
 
エム・エム・プラスチックが製造販売するMMPパレットは、従来の廃プラスチックの焼却処理、及びバージン材料によるパレット製造の場合と比較して1 枚あたり27 ㎏のCO2 の削減効果※2 が期待できます。最終処分場の枯渇懸念解消や、化石資源の再生利用促進のみならず、温暖化ガス排出抑制に資する事業として、当社、三菱商事、及び出資・融資各社は、本事業を通じて循環型社会の形成と日本経済の持続的な発展への貢献を目指していきます。
 

以 上
 

※1 立地する富津市は国土交通省より「静脈物流拠点港(リサイクルポート)」の指定を受けた木更津港の後背地であり、また千葉県西・中央地域エコタウンプランでエコタウンエリアとして位置付けられています。本事業は富津地区工業用地内で環境関連産業用地として指定された地域に立地。
※2 20kg の肉厚プラスチックパレットの場合で試算。
 

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三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
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