三菱商事

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2009年6月19日

次世代型太陽電池の高集積化モジュール開発に成功

三菱商事株式会社、独立行政法人産業技術総合研究所(以下「産総研」)及びトッキ株式会社(以下「トッキ」)は、次世代型太陽電池である有機薄膜太陽電池の高集積化モジュールの開発に成功いたしました。開発した高集積化モジュールは6月24日から幕張メッセで行われる展示会PV Japanに出展する予定です。
 
当社、産総研、トッキの3社は、2008年3月20日より次世代型太陽電池である有機薄膜太陽電池の共同研究開発に取り組んでおります。有機薄膜太陽電池は、光で発電する有機材料を用いているため軽くて柔らかなモジュールを製作することができるほか、有機材料独特の鮮やかな色彩を持たせることができる等の優れた特徴を有しており、シリコン系の太陽電池では難しい分野、すなわち壁や窓向けの建材、衣料・生活用品、レジャー・アウトドア用品、玩具といった分野への普及を見込んでいます。しかしながら、実用化のためには発電効率の向上が課題となっておりました。この課題を解決する方策の一つとして、我々は基板上に高い密度で太陽電池を作り込む技術の確立を目指して参りました。
 
今回新たに開発したモジュールは、3者で共同開発した有機デバイス加工技術を基礎とした「レーザースクライビング法」によりガラス基板上に超高密度でセル構造を作り込んだものです。従来の製法では、太陽電池材料を蒸着させる際、蒸着マスクを用いてパターニングしますが、新モジュールは、ガラス基板一面に有機材料を隈なく蒸着させ、その上からレーザーで溝を切り込むことによりセル構造を創成しております。これにより、高い密度で太陽電池を集積させることができ、単位面積当たりの発電量を飛躍的に向上させることができます。
 
このような有機薄膜太陽電池のモジュールは世界でも類を見ないものであり、6月24日(水)~26日(金)に幕張メッセで行われる太陽電池の国際展示会「PV Japan」に出展する予定となっております。
 
 

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