三菱商事

プレスルーム

2010年2月2日
ウェアーハウザー社
三菱商事株式会社

バイオマス燃料分野における戦略的取組みについて

世界有数の森林製品会社であるWeyerhaeuser Company(本社:米国ワシントン州、以下ウェアーハウザー社)と三菱商事は、バイオマス燃料分野における戦略的提携に向けた覚書を締結致しました。
本覚書の第一歩として、両社は米国内のバイオペレット(*1)製造施設への共同出資並びに共同運営に向けた事業性調査を開始し、世界規模のバイオペレット供給者となるべく、製造施設の立ち上げを検討して参ります。
 
事業性調査とは
バイオマス燃料市場の拡大気運が高まっている中、今回開始する事業性調査は、木質バイオマスを原料とし、電力事業者やその他一般産業向けに販売を予定しているバイオペレット製造事業の事業性を調査するものとなります(*2)。
調査期間は、2011年に第一期の製造施設が操業可能となることを目標に設定されており、調査の結果次第では、複数期に亘り製造施設を順次立ち上げていく予定です。今回の覚書締結により、ウェアーハウザー社の持続可能性に配慮した森林管理手法に裏付けられた、バイオペレット原料の安定供給を可能とする事業基盤と、三菱商事の持つ世界的なネットワーク、電力事業者を始めとする産業界との接点、並びにバイオペレット製造事業における知見・経験(*3)という両社の強みが融合されることで、世界規模のバイオペレット供給者となるべく、調査・検討を進めて参ります。
 
ウェアーハウザー社の狙い
世界有数の森林製品会社であるウェアーハウザー社は、持続可能且つ再生可能なエネルギーであるバイオペレットを安定的に供給することで、温室効果ガス削減への一助とすることを目指しています。
今回の取組みは、北米地域を中心に再生可能エネルギーの選択肢を増やすとともに、環境関連の雇用創出も促進します。また、森林事業運営の一環で発生する未利用バイオマス資源を有効活用することで、新たな収入源に転換するチャンスだと捉えています。
 
三菱商事の狙い
三菱商事は、石炭火力発電所における温室効果ガス排出削減効果が見込まれることから、バイオペレット市場は今後更に伸びてゆくと考えており、世界最大級のバイオペレット供給者となることを目指しております。
既に稼動している日本、欧州の工場に引き続き、第三のバイオペレット製造拠点を米国に立ち上げることで世界的なバイオペレット安定供給体制を確立し、バイオペレットの普及に努めることで、気候変動問題に貢献して参ります。
 
 
*1:バイオペレットとは、森林事業からの副製品等のバイオマスを利用して作られる再生可能且つカーボンニュートラルな燃料です。バイオマスを円柱状に圧縮・成型した固形燃料で、石炭と混焼することにより、石炭火力発電所の温室効果ガス排出削減効果が得られます。
*2:本事業性調査では、米国にて持続可能性に配慮して管理された森林資源や、森林事業の副製品を中心に検討を行います。
*3:三菱商事は、現在2つのバイオペレット製造施設を日本国内で操業しています。また、欧州では、2008年にドイツの大手バイオペレット製造・販売事業者であるVis Nova Trading GmbH社の経営に参画するなど、従来よりバイオペレット事業に取り組んでおります。
 
 
Weyerhaeuser Company 会社概要
事業内容:
ウェアーハウザー社は世界有数の森林製品会社であり、1900年に設立しました。世界10カ国に拠点を持ち、世界規模の商売を展開しています。ウェアーハウザー社は、森林の育成と伐採、森林製品の製造、流通および販売、ならびに不動産開発を主な業務としています。
本店所在地:
アメリカ(ワシントン州)

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
ページ上部へ