三菱商事

プレスルーム

2012年5月29日
石油資源開発株式会社
三菱商事株式会社

インドネシア共和国カンゲアン鉱区のテラン・ガス田における生産開始

石油資源開発株式会社および三菱商事株式会社が夫々25%出資するインドネシア共和国エネルギー・メガ・プラタマ社の100%子会社であるカンゲアン・エナジー・インドネシア社(Kangean Energy Indonesia Ltd.、オペレーター)は、同国東ジャワ海上カンゲアン鉱区のテラン・ガス田からの商業生産を2012年5月26日に開始しましたので、お知らせ致します。
 
カンゲアン・エナジー・インドネシア社は、テラン・ガス田の開発作業に2010年1月に着手し、以降2年半という短期間で、海洋ガス田開発では世界的にも数少ないFPU(洋上生産設備)の建造、高度な技術を要する水平坑による生産井5坑の掘削・仕上げ、および海底生産施設の設置などを完了しました。同ガス田からは、ピーク時日産3億立方フィート (年産約225万トン、原油換算で日産約5万バレル)の天然ガスをインドネシア国内に販売する計画で、これは日本国内の天然ガスの総生産日量に匹敵します。
 
テラン・ガス田は、バリ島北方90kmの海域(水深90m)に位置するガス田で、テラン・シラスン・バトゥールの3つのガス田の集合体であるTSBガス田の一部です。同ガス田から生産される天然ガスは、FPUにて処理された後、東ジャワパイプラインを経由し、東ジャワ州スラバヤ市近郊の国営電力会社や肥料工場などに販売され、天然ガス需要増加が著しい同地域へのエネルギー資源の安定供給並びに経済発展に貢献し、インドネシア政府の期待に応えるものです。
 
カンゲアン鉱区では、現在、パゲルンガン・ガス田とパゲルンガン・ウタラ油田(PUO油田)にて生産を行っておりますが、今回の生産開始を一つの節目として、今後、TSBガス田のシラスンおよびバトゥール・ガス田の開発工事にも着手し、更なる天然ガスの安定供給を目指すと共に、既発見未開発ガス田であるカンゲアン島西方海域のウエスト カンゲアン・ガス田の開発や、大規模な原油の発見が期待されるサウス サウビ・プロスペクトの試掘計画を推進し、インドネシアにおける原油・天然ガスの生産拡大にも貢献して行く所存です。
 
また、インドネシアは日本にとって重要な液化天然ガス(LNG)の供給国でありますが、インドネシア国内のエネルギー需要が増加し、継続的なLNG輸出において国内向け天然ガスの確保が重要な課題となる中で、本プロジェクトを通じてインドネシア国内向け供給に貢献することで、日本向けLNG輸出の安定供給にも寄与することを目指しております。
 
以上
 
添付資料
■カンゲアン鉱区テラン・ガス田の海上に設置されたFPU(洋上生産施設)
■カンゲアン鉱区とテラン・ガス田位置図
■カンゲアン鉱区権益保有スキーム

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
ページ上部へ