三菱商事

プレスルーム

2012年9月26日

ヨルダンにて新規火力IPPプロジェクトの長期売電契約を締結

三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、ヨルダン・ハシュミット王国(以下、ヨルダン)の電力需要への貢献を目指し、韓国電力公社(以下、韓国電力)、並びに在フィンランドWärtsilä Development & Financial Services Oy(以下、ワルチラ社)と共同で設立する発電事業会社を通じ、ヨルダン国営電力会社(National Electric Power Company、以下、NEPCO)との間で25年間の長期売電契約を締結致しました。
 
本プロジェクトは、NEPCOが昨年実施した国際入札の結果、韓国電力/三菱商事/ワルチラ社のコンソーシアムが受注したものです。ヨルダンの首都アンマンの東部(市中心部より約30km)に、総事業費約700億円を投じ、出力約60万キロワットの発電所(ディーゼルエンジン発電所としては世界最大)を建設し、2014年からの売電開始を目指すものです。
 
ヨルダンは、高い経済成長率を背景に、年間4~10%で電力需要が伸びております。発電容量を増強するため2002年に電力事業法が改正され、電力事業の民営化促進と独立系発電事業(IPP)の導入が決定ました。本プロジェクトは、同改正法を受けた同国で三番目のIPP事業となります。過去2件のIPP案件では天然ガスを燃料とする一方、三番目となる本プロジェクトは、燃料調達ソースの多様化を目的として、重油や天然ガスを燃料としたディーゼルエンジン発電所にて発電を行っていくことが特徴となっております。
 
三菱商事は、2010年7月に発表した中期経営計画において、地球環境・インフラ事業を全社戦略分野として位置付け、現在、地球環境・インフラ事業開発部門にて、再生可能エネルギーを含む発電事業を積極的に推進しています。今後、2015年までに、全世界での持分容量を現在の446万キロワットから600万キロワットに引き上げる計画です。
 
【プロジェクト所在地】

 
〔参考〕
1.Jordan IPP3 Power Project (若しくは、ヨルダンIPP3電力プロジェクト)
(1)総事業費   : 約700億円
(2)発電容量   : 約60万キロワット
(3)出資比率   : 韓国電力60%、三菱商事 35%、ワルチラ社 5%
(4)売 電 先   : NEPCO
(5)売電開始時期 : 2014年2月
 
2.韓国電力の概要
(1)本社所在地 : 韓国 ソウル
(2)設 立 : 1982年
(3)事業内容 : 韓国における送配電事業、発電事業子会社の統括、並びに海外における発電事業
(4)売上高 : 約376億ドル(2011年)
(5)従業員数 : 19,623人(2011年末)
(6)代 表 者 : Joong-Kyum Kim, President & CEO
 
3.Wärtsilä Development & Financial Services Oyの概要
(1)本社所在地 : フィンランド ヘルシンキ
(2)事業内容 : Wärtsilä社製エンジンを使用したIPPの開発、投資。これまでに約300万kWの案件を開発。
(3)その他 : Wärtsilä社(在フィンランド)の100%子会社
 
4.三菱商事の概要
(1)本社所在地 : 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
(2)設立 : 1950年4月
(3)資本金 : 2,044億円(2012年3月末時点)
(4)事業内容 : 新産業金融事業、エネルギー事業、金属、機械、化学品、生活産業の6グループに、ビジネスサービス、地球環境・インフラ事業開発の2部門を加えた体制にて、幅広い産業を事業領域として、多角的なビジネスを展開。
(5)売上高 : 20兆1,263億円(2012年3月末、連結ベース)
(6)従業員数 : 63,058人(2012年3月末時点、連結ベース)
(7)代表者 : 代表取締役社長 小林 健
 
5.National Electric Power Companyの概要
(1)本社所在地 : ヨルダン アンマン
(2)設立 : 1996年
(3)事業内容 : ヨルダンにおける送電事業
(4)売上高 : 約6.7億ヨルダンディナール(2010年末時点。約730億円)
(5)従業員数 : 1,345人(2010年末)
(6)代表者 : Dr. Ghaleb Ma’abreh, Managing Director
以 上

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
ページ上部へ