三菱商事株式会社（以下、当社）は、「グローバル戦略投資アライアンス」（Global Strategic Investment Alliance (以下、GSIA)）を通じた投資の初号案件として、Midland Cogeneration Venture（以下MCV） に参画することと致しました。

 

GSIAは、企業年金連合会、当社、株式会社国際協力銀行、株式会社みずほ銀行と共に、カナダの公的年金基金OMERS（オンタリオ州公務員年金基金）を中心として組成したインフラ投資家による共同投資のアライアンスです(*)。昨年4月に参画投資家からのコミット総額75億米ドルで開始し、主に北米・欧州などの先進国における、空港、鉄道、港湾、電力送・配電、ガスパイプラインなどの優良な大型インフラへの投資機会を追求しております。GSIAで投資を行う案件はOMERSのインフラ資産を管理するBorealis Infrastructure社が案件発掘、資産管理を行います。

 

MCV社は、米国ミシガン州に約163万キロワットの発電容量を有する米国最大級の天然ガス焚き火力コジェネレーション発電所を保有しています。

 

MCV社は地元電力会社及び大手化学メーカーダウ・ケミカル・カンパニー社に、長期に渡り電力・蒸気を供給する役割を果たしており、ミシガン州の中核的インフラを担う企業です。MCV社への出資は、年金・機関投資家に長期安定的な投資収益をもたらすインフラ施設に投資を実行するという、GSIAの戦略に合致するものです。

 

尚、本取引は第三者の承認手続き完了を以てクローズの予定です。

 

当社はGSIAへの参画を通じて、本邦機関投資家・年金に、世界規模で優良なインフラ投資機会を提供するとともに、今後、本邦での需要の拡大が見込まれるインフラ分野への金融投資をサポートして参ります。

 

(*)GSIAに参画する本邦4投資家（企業年金連合会、当社、株式会社国際協力銀行、株式会社みずほ銀行）の出資コミット総額25億米ドルの運営管理業務は、当社子会社であるディービーアイ・マネジメント株式会社／ダブルブリッジ・インフラストラクチャー株式会社にて行っております。

 

【投資先概要】

投資先	Midland Cogeneration Venture Limited Partnership
所在地	米国 ミシガン州 (100 E Progress Place Midland, MI 48640)
発電容量	163万kW
特徴	・ 米国最大規模の天然ガス焚き火力コジェネレーション発電所の保有・運営 ・コンシューマーズ・エナジー社との長期売電契約、及びダウ・ケミカル・カンパニー社との長期の電力・蒸気供給契約を2025年まで締結している。 ・1990年より商業運転開始。