三菱商事

プレスルーム

2024年4月1日
三菱商事株式会社

2024年度新入社員への社長メッセージについて

4月1日、当社は139名(総合職)の新入社員を迎えました。
社長の中西勝也より新入社員に対するメッセージがありましたので、以下の通り内容をご案内申し上げます。
 
新入社員向けメッセージ
 
おはようございます。社長の中西です。
皆さん、ご入社おめでとうございます。三菱商事へようこそ!
皆さんの輝いている目、そしてその眼差しから皆さんの熱量の大きさを感じ、本当に圧巻です。数ある会社の中から三菱商事を選んでくれたことに対して、あらためて感謝したいと思います。
 
本日、新入社員の皆さんを「新たな仲間」として迎えることができ、心から嬉しく思っています。社会人としてのスタートを切る、希望に満ちた皆さんと一緒に新年度をスタートできることは、私にとっても、会社にとっても大きな喜びであり、大変頼もしく感じています。
本日は、会社人生の先輩として、また、三菱商事の「新たな成長」に向けて共に挑戦していく仲間として、エールを込めて、心を込めてお話をしたいと思います。
 
皆さんは、昨日までは学生、今日からは社会人になるわけですが、学生と社会人の違いとは、いったい何でしょうか? 端的に言えば、「稼ぐこと」、「自立した生活を送ること」、そして「社会に貢献すること」です。アルバイトなどで収入を得ていた方もいるかもしれませんが、それと、自らの生業(なりわい)として事業を通じて収益を得ることは大きく違います。
 
皆さんが三菱商事を選んでくれた理由には、企業理念である三綱領-「所期奉公」、「処事光明」、「立業貿易」に共感・共鳴してくれたからだと思っています。この企業理念を基軸として「事業活動を通じて社会や産業の課題を解決しながら、社員の成長と会社の発展が一体となり、社会と共に成長し続ける会社である」ことが我々の変わらないミッションです。「社会人としての初日」にあたり、新卒の社会人は人生で一度しかありませんが、是非、この機会に三菱商事の考え方を理解してほしいと思います。
 
今日、皆さんは新社会人としてDay-1です。ここにいる全員が横一線で新たなスタートラインに立っています。期待と共に不安もあると思いますが、真っ白な状態からの一斉のスタートは「皆さんにチャンスがある」ということです。小学校から中学校、中学校から高校、高校から大学とステージが変わるたびに新たなスタートラインには立ちますが、学問だったり、スポーツだったり、同学年の仲間と比べて得意・不得意、経験の差などでスタートラインに少し違いがあったかもしれません。しかし、今日、皆さんが立っているスタートラインは全員同じ、差がありません。言い換えれば、これからの皆さんの努力次第で、今後の会社人生における成長曲線が変わってくるということです。
 
そこで皆さんに、「プロフェッショナル」を目指してほしいということをお話ししたいと思います。
強いプロを目指してほしい、そして成長してほしいと思っています。そのために3点、心掛けてほしいことをお話しします。
 
1点目は、何事にも好奇心を持って、経験に貪欲であってほしいということです。
過去の経験に囚われすぎても良くありませんが、「経験から学ぶ」ことで、次の判断を早くする、先回りして物事を考えることができる様になってきます。是非、失敗も含めて経験をしてください。経験の積み重ねが皆さんにとってのキャリアの礎(いしずえ)となっていきます。
 
2点目は、役割・ミッションを受動的にこなすのではなく、自分事として物事を捉え、そして、「自分の意見」を持っていただきたいと思います。
「自分の意見を持つ」訓練として、例えば、納得がいくまで上司や先輩に質問をしてみてください。
背伸びをしたり、知ったかぶりをしたりする必要は全くありません。何でも質問できるのが新入社員の特権です。また、単に聞くだけではなく、自分で勉強することも極めて大切です。会社が用意した研修プログラムだけでなく、自分で興味をもったことは本を読んだり、インターネットで調べたり、どんどん深掘りをしてみてください。
若い頃から、「自分ならどう思うか?」「どう説明すればより理解が得られるか?」など、自問自答し、頭の中で考えてみてください。
こうして身に着けたものは、自分の「強み」として一生の財産にもなっていきます。
 
3点目は、コミュニケーションを尽くしてほしい、ということです。
三菱商事はあらゆる産業と接地面を持っています。当然、対面業界や商習慣の違いがあります。すなわち、仕事の取り組み方、取引先・パートナーとの距離感、それぞれ考え方も違います。社内外に多様な人材がいるので、「自分のことを理解してもらう」ためには、「相手のことも良く理解する」ことが必要です。これらを繋ぎ合わせるにはコミュニケーションが欠かせません。とことん対話を通じて分かろうとする、分かってもらおうとすることが重要です。
 
今お話しした「何事にも好奇心を持ち、経験に貪欲であること」/「自分事として物事を捉え自分の意見を持つこと」/「コミュニケーションを尽くすこと」、この3点に本気で向き合ってほしいと思います。おのずと周囲も皆さんのその姿を見ていますので、周囲からの信頼を得ることもできますし、周囲も必ずあなたに協力してくれます。
 
三菱商事の祖業はトレーディングです。市場の変化や顧客のニーズに対応するために国境を越えてサプライヤーとバイヤーを繋ぐ「仲介役」として活躍し、その後、仲介役から一歩踏み出し、川上・川下領域への出資を組み合わせて、トレーディング発展期に進化しました。
そして、2000年代に入って事業投資、2018年以降は事業経営と業態を変化させてきているので、「もはや商社ではない」と発信しています。
三菱商事の強みは、幅広い事業領域とグローバルなネットワークやコーポレートスタッフ部門の高度な機能を備えた「総合力」と、様々な「引き出し」を有する各営業グループが、あらゆる産業に深く入り込んで現場の事業経営やオペレーションを推進している点です。この強み・特性を活かして様々な企業や事業の価値向上を実現することが出来ます。
独自性を活かし、強い事業を主体的かつ有機的につなげることで、他社が真似することのできない新たなバリューを生み出すポテンシャルを有している会社だと思っています。
 
まさに、事業活動を通じて社会や産業の課題を解決しながら、社員の成長と会社の発展が一体となり、社会と共に成長し続ける会社を目指したいと私は思っています。
 
このあと、配属先が発表されると聞いていますが、まずは与えられた環境でベストを尽くしてほしいと思います。プロになるという覚悟と共に、自分はどうなりたいか?何をしていきたいか?何を大切にして生きていきたいか? これから長い道のりですが、是非、ビジョン・夢をもって、社会人の道のりを歩き始めてほしいと思います。
私はマネジメントのプロとして、皆さんの成長の場、皆さんの能力が最大限発揮できる場を提供していきたいと思います。私も全力を尽くしますので、皆さんも自分の配属されたフィールドで、楽しみながら、全力でベストを尽くしていただきたいと思います。
私も含め全社員が皆さんのサポーターですので、安心して一歩を踏み出してください。
 
皆さんが持つ力を思う存分発揮して、三菱商事の未来を是非一緒に創っていきましょう。
あらためて、本日は入社おめでとうございます。

以上
 
<参考情報> 2024年度入社 新卒採用実績
総合職
文系
理系
院卒
学部卒
院卒
学部卒
3(2)
90(34)
37(6)
9(0)
小計
93(36)
46(6)
合計
139(42)
※( )は女性数

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三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171
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