カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現三価値同時実現組織の追求の基盤となる38 三菱商事は、創業以来の企業理念である『三綱領』に基づき、経済価値・社会価値・環境価値の「三価値同時実現」を実現すべく、全てのステークホルダーの要請に応えながら、事業活動を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み、社会の持続可能な発展、価値創造に貢献してきました。 「中期経営戦略2024」においても、MCSharedValue(共創価値)の創出という考え方が掲げられ、社会や産業の課題解決を通じて企業として成長し続けるという思いと考えが引き継がれています。 三菱商事は、MCSharedValueを創出し続けながら、社会と共に持続可能な成長を実現していきます。三菱商事の持続可能な成長のための経営上の課題として2016年に定めた「サステナビリティ重要課題」等を指針として、全てのステークホルダーの要請に応えながら、事業活動を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み、社会の持続可能な発展、価値創造に貢献してきました。 一方で、「サステナビリティ重要課題」の策定から6年が経過し、外部環境と共に解決すべき社会課題も変化してきていたことから、当社のさらなる中長期的な企業価値移行期の低・脱炭素化に資する製品・サービスを提供しながら、温室効果ガスの削減に取り組み、脱炭素社会の実現に貢献します。地球が最大のステークホルダーであると認識し、生物多様性の維持や自然資本の保全に努めるとともに、環境への負荷を低減しながらサーキュラーエコノミーの実現に取り組みます。各国・顧客のニーズに基づく資源・原材料・製品・サービス等の安定供給責任を果たしながら、さまざまな国・産業における事業を通じ、将来にわたって持続可能な社会と暮らしを実現します。イノベーションがもたらす産業の大きな変化も取り込みながら、社会課題の解決に資するビジネスを創出していきます。各国・地域が直面する課題の解決に事業を通じて貢献し、経済や社会の発展に寄与するとともに、多様なステークホルダー、地域・コミュニティとの共生・共創を図ります。さまざまな国で多様な事業を推進する上で携わる全てのステークホルダーの人権を尊重し、各国の情勢も踏まえながら、バリューチェーン上の課題解決を追求します。人材が最大の資産である事業特性を踏まえ、組織全体で三価値同時実現の原動力となる多彩で多才な人材を育成し、また多様な人材が価値観を共有し、つながりながら切磋琢磨し成長できる組織の実現に取り組みます。事業環境の変化に迅速に対応しながら、連結・グローバルベースで実効性のあるガバナンスを実現し、透明性と柔軟性を備えた健全な組織の維持・強化に努めます。向上を実現すべく、「中期経営戦略2024」策定時に「サステナビリティ重要課題」のレビューを行いました。「中期経営戦略2024」が目指すMCSharedValue(共創価値)の継続的な創出に向け、当社が事業活動を通じて解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」として再定義し、各部門・グループにおいて、事業や取り組みごとにマテリアリティに関連した中期的な行動計画である「アクションプラン」を定めています。課 題概 要脱炭素社会への貢献自然資本の保全と有効活用持続可能で安定的な社会と暮らしの実現イノベーションを通じた社会課題の解決地域課題の解決とコミュニティとの共生事業推進における人権の尊重多様な人材が未来を創る活気に満ちた組織の実現透明性高く柔軟な組織の実現Sustainabilityマテリアリティ成長に向けた取り組み持続可能な
元のページ ../index.html#38