三菱商事

ボランティア活動レポート

被災地でのボランティア活動レポート(2012年7月分)

活動内容

7月から宮城県気仙沼市での活動をスタート。震災前は海水浴場としてにぎわっていたお伊勢浜を、他の多数のボランティアとともに清掃しました(写真左)。このお伊勢浜も津波で数多くの住民の方々が亡くなっており、活動の最後には慰霊碑の前で黙とうを捧げました(写真中央)。

岩手県陸前高田市では、コミュニティ農園で農作業をお手伝いしました。地域の方々と交流しながら、菜種の刈り取りやトマトの収穫準備などに汗を流しました(写真右)。

そのほか宮城県南三陸町では志津川地区の漁港や竹川原地区の住宅跡地で、瓦礫の分別作業を実施しました。最終日は学生や企業からのボランティア参加者と連携し、100人近い大人数での活動となりました。夏の強い日差しの中、依頼者の方や他社の企業ボランティアと共に汗を流しました。

参加メンバーの声

  • 「震災当時は海外にいたため、何もできなかったことが非常にもどかしい思いでした。今回、本当に微力ですが、復興につながる活動ができたことをうれしく思っています。一方で、今なお、更地が広がっている光景を目にして、復興には2~3年どころでなく、より長期の時間が必要となる現実を痛感しました」
  • 「南三陸町では、住民の方々にとって見るのがつらいために撤去が検討されている防災対策庁舎がある一方、陸前高田には、津波の被害を忘れないように被災したままの状態で保存されている体育館がありました。現地の皆さんが再建に向けて活動する姿を見て、震災への思いや復興に向けた歩みの方法はそれぞれだと感じ、多くのことを教えられ、また考えさせてくれる機会となりました」
  • 「手作業で拾い集めた瓦礫の中には、きれいなお皿やかわいいコップの破片も。人々の生活が津波によって一瞬で奪われてしまったことを現実のものとして実感し、思わず息を呑みました。少しでも早く被災地の未来が描けるよう、私たちはさらに力を合わせていかなければいけないと思いました」
  • 「ボランティア活動後に、津波の被害を受けた場所や、犠牲となった方々の慰霊碑を訪問する機会がありました。“あなたを忘れない”との言葉を刻んだ石碑を前に、改めて当時の惨状・悲劇を思い起こし、鎮魂の念を深くしました」
  • 「陸前高田市を案内してくれた語り部の方から、『今、問題となっているのは就く職がないこと。震災で雇用を創出する地元の産業が被害を受けており、産業復興が必要なのです』との話を聞きました。清掃活動などの人手も必要ですが、地域の方々が期待するサポートは何なのか、深く考えさせられました」
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