13活かして最新鋭の物流施設の開発・リースやテナント誘致にがむしゃらに取り組んだ日々は、辻にとってかけがえのない財産になっていました。 「社長になった今こそ自分のカラーを打ち出す時ではないか。これまでの経験や思いを活かし、DREAMならではの物流挑戦が好循環を生み出す 「失敗を恐れず挑戦し、成功体験を日々積み上げることで社員には大きな自信となり、会社に一体感が生まれる」と辻。「三菱商事のリソースを使っていろいろなことにチャレンジできるという連結経営の醍醐味を、今では多くの社員が実感してくれている」と、ファンドビジネスを仕掛けて会社の活力にしよう」。辻はそう決心しました。結果として、業界で初めて私募REIT※に物流施設を組み込むなど、商社系ならではの物流事業の知見を活用した金融商品を開発し、先行者利益の獲得と他社との差別化に成功しました。確かな手応えを感じています。 また、業界に先駆けて新たな挑戦をし続けることで、好循環が生まれると辻はいいます。「挑戦できる場所には、優秀な人材が集まる。新たな知見が蓄積され、それが会社の力になる。大切なのは、この好循環をより確実なものにしていくこと」。辻はこう強調します。 今年の夏には、REITの本場である米国に初めて駐在員を派遣。海外でも次なる成長に向けた取組みは着実に進んでいます。DREAMの挑戦はこれからも続きます。社内ボーリング大会の様子。人材の流動化が激しい業界だけに、社内コミュニケーションを大切にしている※私募REIT : REITとは不動産投資信託のことで、多くの投資家から資金を集め、その資金を主に不動産への投資によって運用し、その結果得られた収益を投資家に分配します。私募REITは、REITのうち、私的な募集によって販売されるものを指します。ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント(DREAM)とは国内外の機関投資家向けに不動産私募ファンドの組成・運用事業を行う目的で2004年10月に設立。事業を拡大し、最大で5,000億円を超える資産を運用する規模にまで成長しています。DREAMのファンドが保有する大黒町物流センター 三菱商事の経営人材
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