17関係会社と協力し、サプライチェーンにおける違法行為の排除に努め、養殖業界の透明性の確保と持続可能な取組みを推進しています。最たる例として、2016年に設立された“Seafood Industry for Ocean Stewardship”に参画することで、世界を代表する複数の養殖サーモン事業会社と連携し、サステナブルでヘルシーな食料供給という共通の目標実現に向けた、情報・ノウハウの共有に力を入れています。特集 三菱商事グループの挑戦セルマックでは、海の豊かさを守るために、以下の3つの視点で経営に取り組んでいます。生物多様性の保全生物多様性および天然資源の保護を目的に、養殖を行っている海域において、IUCN(国際自然保護連合)が作成した絶滅の危機にある野生生物のレッドリストを参照し、海洋生態系への影響を常にモニタリングし、その結果を、自社のウェブサイトを通じて、定期的に報告しています。パートナーシップの促進三菱商事は、『中期経営戦略2018』において掲げた三価値の同時実現に向け、セルマックなどの先進的な取組みを行っているグループ企業とも連携しながら、グループ一丸となってサステナビリティ経営に取り組んでいきます。サプライチェーンの強化サステナブルで安全・安心な養殖サーモンを安定的に供給するために、重要となるのが「飼料」です。セルマックでは海洋資源への影響を軽減するべく、穀物由来の原材料比率の高い飼料を使用しています。また、飼料サプライチェーンのリスクを管理するため、トレーサビリティを確保し、漁業規制を遵守して漁獲された海洋資源を原材料としている飼料供給業者から飼料を調達しています。
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