三菱商事株主通信 - 2018年11月 No.47
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 2018年10月2日、三菱商事はカナダのブリティッシュ・コロンビア(BC)州で進めているLNGカナダプロジェクトの最終投資決定を行いました。このプロジェクトは、Shell(英国、オランダ)、PETRONAS(マレーシア)、PetroChina(中国)、KOGAS(韓国)と共同で展開するカナダ初の大型液化天然ガス(LNG)事業です。これにより、日本を中心としたアジアの需要家にとって、地理的に近いカナダの豊富な天然ガスという、新たなLNGの安定供給元が加わります。バンクーバーオタワモントリオールトロント 本プロジェクトでは年間1,400万トンの生産能力を持つ天然ガス液化設備(三菱商事の持分は210万トン)をBC州キティマット港に建設し、アジアを中心にLNGを供給していきます。また、同州で開発中のMontney事業※からの原料ガス供給により、三菱商事はカナダにおいて上流から中流にわたる天然ガス・バリューチェーンを構築します。 約50年にわたるLNG事業実績を持つ三菱商事は、本プロジェクトを通じて西カナダの雇用拡大、経済発展に寄与するとともに、環境負荷の低いLNG事業の推進とエネルギーの安定供給に貢献することで、経済価値・社会価値・環境価値の三価値同時実現を目指します。※三菱商事がBC州にて推進中のシェールガス開発事業。 今号の表紙写真は、同事業の掘削現場。プロジェクト完成予想図。2020年代中頃に生産を開始し、生産期間は40年間を予定。三菱商事の持分比率は15%ブリティッシュ・コロンビア州エネルギー事業グループキティマット港カナダ米国10LNGカナダプロジェクトの最終投資決定

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