三菱商事株主通信 - 2018年11月 No.47
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MDP50周年記念式典にてMDPの仲間と。右から2人目が石原16 オーストラリア・ブリスベンを拠点に、同国での金属資源開発事業を担うMitsubishi Development Pty Ltd(MDP)。原料炭や一般炭事業の投資・運営に加え、鉄鉱石やウランの事業開発も行う、三菱商事100%出資の金属資源会社です。 石原聖子は2016年にMDPへ出向し、会社管理 コンプライアンス対応やプロジェクト・訴訟、M&A案件の法務サポートなどを担当するチームのHeadを務めています。炭鉱操業から人事・経営まで、MDPの法務業務は広範囲にわたる中、それでも石原はオーストラリア人をはじめとする現地スタッフとのチームワークを大切に、相談しやすい雰囲気づくりを心掛けていると言います。 現在、石原は6歳の子どもとブリスベンに駐在中。「週末はできるだけ息子と一緒に過ごしていますが、仕事柄、スピードを求められる案件も多く、平日の夜や週末に家で仕事の電話をしなければならない場合もあります」と言います。「でもその電話の向こう側から、子どもの声が聞こえることもあり、仕事と子育てをごく自然に両立させている当地の仲間から勇気をもらった気持ちになります」。 子どもとの海外赴任に不安はあったそうですが、赴任前にブリスベン駐在経験のある三菱商事社員から現地の学校や生活面について説明してもらうなどのサポートもありました。また、子連れ赴任に対する会社の支援施策や、MDPの上司や同僚たちの仕事と育児の両立に対する理解も石原にとって心強いものとなっています。MDPには子育て中の社員が多く、週末には自宅に招かれたり、公園でのバーベキューに参加したりと、単身で海外赴任した時には経験できなかった子育てを通じたネットワークが、石原自身の世界を広げています。「会社でもお互いの家族のことを話題にすることで、会話が弾みます」と笑顔で話す石原。「海外事業投資先への出向は貴重な機会。私の経験が、同じ立場の社員のために今後少しでも役立てられたらと思っています」。ブリスベンの街を南北に分けるブリスベン川から眺めた街並み。「仕事や生活に必要なものがコンパクトに集まっていて、住民もおおらかで優しく、子どもにもフレンドリーに接してくれるので過ごしやすい街です」Mitsubishi Development Pty Ltd(MDP)Head of Legal and Compliance Divisionグローバルに活躍する三菱商事の女性社員石原聖子仕事にも活きる、子育てを通じて広がるネットワーク

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