三菱商事株主通信 - 2019年6月 No.48
14/24

化石燃料の中でも温室効果ガスの排出が比較的少ないのが天然ガスです。三菱商事は、1969年に日本に初めてLNGが輸入された際に関与して以来、約50年にわたり天然ガス開発から液化(LNG化)、輸送などに携わってきました。低炭素社会への移行も踏まえ、天然ガスの更なる需要が見込まれる中、今後も日本を中心にアジア向けの安定供給を果たすべく、天然ガス事業の更なるバリューチェーンの拡大・強化を図ります。天然ガスは、アジアの新興国を中心に今後も安定した需要が見込まれます。三菱商事は需要国へのアクセスの良い太平洋エリアでのLNG供給源の確保と基盤強化を行い、よりクリーンなエネルギーの安定供給という責務を果たしていきます。市場の変化を捉えた新たなビジネス上流ガス開発液化・販売輸送新たな価値創造を目指してアジアを中心とした新興国では、経済成長に伴い一次エネルギーの需要が伸長する中、石炭や石油から、より環境に優しい天然ガスへの転換が必要になっています。三菱商事は、これらの旺盛な天然ガスの需要を取り込みながら、市場の需要変化に柔軟に対応していきます。その一例として、2018年8月にバングラデシュのLNG受入基地建設・運営事業会社の株式の25%を取得し、同地での浮体式貯蔵気化設備(FSRU)を利用したLNG受入基地事業に参画しました。その後、2019年4月に稼働開始し、安定操業を続けています。14環境負荷の低いLNGの安定供給クリーンエネルギーの提供を通じた低炭素社会の実現培ってきた有力資産で形

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る