三菱商事株主通信 - 2019年6月 No.48
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三菱商事は、約50年もの歴史を誇る天然ガス事業から、今後も大きな成長が期待される分散型発電事業や蓄電事業までの幅広いポートフォリオを通じ、クリーンエネルギーの提供に力を入れています。上流から需要家までにわたり、地域社会や市場のニーズに応え、エネルギーバリューチェーンの各事業を推進しています。三菱商事の子会社であるElectroRoute社は、欧州9か国の電力市場で電力や送電線使用権のトレーディング、再生可能エネルギー発電事業者の最適売電や需要家の買電ニーズに合わせた電力取引支援サービスを提供しています(左)。また、三菱商事は、燃焼時に二酸化炭素を排出しない水素を利用した大規模発電の実現に向け、水素の大量輸送・供給技術の確立に取り組んでいます(右)。太陽光、風力、バイオマスなどさまざまな再生可能エネルギーによる電力事業を通じ、低炭素社会の実現に貢献します。三菱商事は、先進地域である欧州での洋上風力発電事業やその電力を届ける海底送電事業にいち早く参画。この分野での知見・ノウハウを蓄積し、他地域への展開も目指します。また、太陽光発電コストの低下や蓄電池等の技術革新により、従来の大規模発電と比べ、需要地で発電する分散型発電が競争力を持ちつつあり、規模の拡大が進んでいます。三菱商事は、米国・アジア・欧州・日本に拠点を置き、地産地消ビジネスである発電事業を拡大させてきました。今後もクリーンなガス焚発電事業と再生可能エネルギー発電事業を中心に強固なポートフォリオ基盤を構築するとともに、2030年までに再生可能エネルギー由来の発電量比率を20%超とすることを目指しています。天然ガス(LNG)関連資産電力事業を展開する地域洋上風力・海底送電事業分散型発電事業市場の変化を捉えた新たなビジネス15 成されるポートフォリオ再生可能エネルギーによる電力事業

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