三菱商事株主通信 - 2019年6月 No.48
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製品製造・流通素エキス三菱商事は、持続可能な食品原料調達を通じて安心・安全な商品供給を目指すとともに、リテイル事業を 通じて消費者から直接いただいたフィードバックを当社機能へ反映させることで、消費者や地域に役立つ当社ならではの貢献を目指します。調味料(ソース、たれ、つゆ)RA認証カカオ豆を使用したチョコレートを日本生活協同組合連合会と開発ローソンのMACHI caféコーヒーはRA認証のコーヒー豆を使用原料製造・加工17食料原料事業三菱商事は、サステナブルな食品原料の生産・調達に強みを持つシンガポールの大手農産物事業会社Olam社と食品原料販売会社を設立。レインフォレスト・アライアンス(RA)認証やフェアトレード認証などの第三者認証品のほか、Olam社独自のサステナブルプログラムの下で生産された食品原料を販売しています。今後もOlam社とともに、サステナブルな原料や商品の普及を通じ、社会的課題の解決にも取り組んでいきます。更なる持続的な供給を目指して調味料・食品素材メーカーである三菱商事ライフサイエンス(株)では、自社および当社事業投資先の(株)ジャパンファームが抽出・製造した素エキスを加工・配合したソースやたれなどの各種調味料を製造、販売しています。今後も、畜肉・水産事業で発生する骨・肉片・魚介殻といった有限資源を広く活用して調味料・食品素材を製造し、さらにそれらを当社の消費財製造事業やリテイル事業に展開することで、サプライチェーンを通じた付加価値の極大化、経済価値の取り込みを図っていきます。米国食品事業三菱商事が2011年に子会社化したSesaco社では、農業先進国の米国で、トレーサブルなゴマの生産事業に取り組んでいます。大型機械での収穫可能な新種のゴマを開発し、生産性の向上とトレーサビリティの確保を両立しました。また、2017年にはゴマ加工工場を取得し、主要消費国の米国で、地産地消をコンセプトとした付加価値化にも取り組んでいます。消費者起点での商品・サービスの開発サステナブル・トレーサブルな食料事業

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