三菱商事株主通信 - 2019年11月 No.49
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◀洋館内の随所に英国17世紀初頭のジャコビアン様式の装飾が見られます▼洋館とつながる、書院造りを基調にした和館。床の間やふすまには、明治の日本画家、橋本雅邦が下絵を描いたといわれる障壁画が残っています中央通り東京メトロ銀座線不忍通り↑上野東京メトロ千代田線御徒町駅湯島駅都営地下鉄大江戸線←本郷三丁目上野広小路駅松坂屋秋葉原↓※旧岩崎邸庭園は洋館の外壁等修復工事を行っています。完成は2019年12月中旬の予定です。季節ごとに魅力的なイベントを開催文化・芸術の発信地、上野に近い旧岩崎邸庭園では、四季折々でさまざまなイベントを開催しています。ミニコンサートや講演会などの他、洋館や撞球室の壁などに使われている金唐革紙の世界を体験するワークショップも定期的に実施されています。詳しくはホームページでご確認ください。三菱史料館アクセス住所:東京都台東区池之端1-3-45旧岩崎邸庭園▶当時の日本では珍しいスイス山小屋風の撞球室。洋館からつながる地下道を含め、月1回のボランティアによる特別ガイドツアーで内部を見学できます出入口(正門)春日通り天神下湯島天神不忍池上野御徒町駅JR山手線、京浜東北線◀広大な庭と邸宅は和洋併置式であり、後の日本邸宅建築に大きな影響を与えています電話:03-3823-8340 (旧岩崎邸庭園サービスセンター)東京メトロ千代田線「湯島」駅下車1番出口より徒歩3分、東京メトロ銀座線「上野広小路」駅、都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」駅下車徒歩10分、 JR山手線・京浜東北線「御徒町」駅下車徒歩15分 ※駐車場はありません。交通:入園料、開園時間などはホームページでご確認ください。写真提供:公益財団法人東京都公園協会2121 上野恩賜公園の南、台東区池之端の閑静な地域に、旧岩崎邸庭園はあります。ここは、高田藩榊原家の江戸屋敷だった敷地を岩崎彌太郎(三菱初代社長)が購入し、その長男の久彌(第三代社長)が岩崎家の茅町本邸として明治29(1896)年に2階建ての洋館を建設。駒込から移住しました。当時は1万5,000坪を超える敷地に20以上の建物がありましたが、洋館、撞どうきゅう球室(ビリヤード場)、和館大広間のみが現存しています。 久彌は、近くの湯島天神のお祭りの際に庭を開放しておみこしを迎え入れ、また関東大震災、東京大空襲の際には率先して被災者を受け入れ、炊き出しを行いました。焼夷弾が屋敷の近くに落ちた時、孫の寛彌が当時80歳の久彌を防空壕に導こうとすると、「臆病者め。みんなが火を消そうとしている時に、防空壕になんか入っていられるか!」と怒鳴ったという逸話も。 1999年、旧岩崎邸庭園は明治の代表的洋館建築として、国の重要文化財に指定されました。近くには三菱の歴史を展示する三菱史料館もあるので、併せて訪れてみてはいかがでしょうか。旧岩崎邸庭園の見どころPickUp!

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