三菱商事株主通信 - 2020年6月 No.50
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 世界的に需要と供給の両面が短期間で収縮し、かつてない程、世界経済はダメージを受けている状況です。現段階では、経済活動回復の見極めは困難であり、想定以上に長期戦を覚悟する必要もあると認識しています。 特に、自動車産業と油価急落の影響を受けるエネルギー関連分野に、顕著な影響が出ていま デジタル化による事業構造の変化が進む中で新たなビジネスモデルの構築を図るため、昨年4月にデジタル戦略部を立ち上げました。そして、12月にはNTTとの産業DXに係る提携と、世界No.1の位置情報サービス会社HERE Technologiesへの共同出資を発表しました。今年度は、この産業DXを実行に移すため、4月 1日付で全社横断の「産業DXタスクフォース」を組成しました。個別商品に限定した目線で物事を考えるだけでなく、あらゆる産業に接地面を有する当社だからこそ、産業レベルでのDXによる新たなプラットフォームを構築できると確信しています。す。他方、食料・生活必需品等の、生活に不可欠なライフラインに関連する分野の需要は、比較的安定しています。また、経済活動における自動化、リモート化等に対するニーズは堅調で、デジタルトランスフォーメーション(DX)による構造改革の動きも続いています。 まずは、食品流通を中心とした分野でタスクフォースを立ち上げていますが、これ以外にも社内では様々な業界・分野におけるDXの可能性を検討しています。 今後も、産業毎にプラットフォームを構築し、デジタル化を通じて、当社のみならず、グループ会社や社外パートナーを含め、産業全体として利益を創出できる仕組みづくりを推進していきたいと思います。 今後とも、皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。4新型コロナウイルスの影響デジタルトランスフォーメーション

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