三菱商事株主通信 - 2020年11月 No.51
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=DX化××業務効率化、従来の事業モデルのブラッシュアップ新しい事業モデル・新業態の開発破壊的改革、業界再編=「業界」レベルの改革DX=Digital Transformation自己変革=「企業」レベルの改革自己変革テクノロジー「食品流通分野」「電力分野」を管掌し、「産業DXタスクフォース」を推進する2人のグループCEOが、国内外の注目事例や、担当領域・分野における具体的な戦略、実現に求められる要素など、DXをめぐる三菱商事グループの動きについて語り合いました。してきています。差別化が難しい電気という商品を、どう売っていくか。電力会社も市場の状況に応じて自らトランスフォームしていかなければ生き残れず、私たちも異業種連携は必須と考えています。京谷 デジタルという潮流の中で、今はプラットフォーム戦略に移りつつあり、中でも業界レベルの改革につながる「オープン化」は重要な要素と考えています。例えば、三菱商事が産業DX推進に関する業務提携を締結したNTTは、トヨタ、Microsoft等多くの企業と連携しています。非競争分野はどんどんオープン化し、トータルのプラットフォームの競争力を上げていPart2産業・組織の壁を越えて──=「業務」レベルの改革三菱商事電力ソリューショングループCEO中西勝也自己変革テクノロジーオープン三菱商事コンシューマー産業グループCEO京谷 裕DXの3要素自己変革テクノロジーオープン化12従来の改革とDXの違い異業種連携を通じた「オープン化」がプラットフォームの競争力を上げる京谷 トランスフォームの必要性を強く認識しています。業界を超えた異業種連携が加速し、古くはセブン-イレブン・ジャパンの銀行事業参入や、AmazonによるスーパーのWhole Foods Marketの買収、最近ではトヨタ自動車が都市開発に事業領域を拡大しました。まさに最前線のビジネスが、異業種格闘技化しています。中西 日本の電力業界も、この3~4年、電力小売の自由化・デジタル化に伴い、あらゆる業種の企業が参入DX対談

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