三菱商事株主通信 - 2021年6月 No.52
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●三菱食品今回、三菱商事、NTTと共同で開発した在庫最適化ソリューションを自社で運営する物流センターで活用していくとともにオープンに他社に展開していくことで、当社の業務効率化のみならず、取引先の課題解決、業界全体の最適化、地域社会の持続的な発展に貢献していきます。●ローソン食品流通における今回の在庫最適化の取組は、SDGsの推進に積極的に取り組む当社の重点課題でもある、食品ロス削減や物流効率向上などの社会課題の解決に資する非常に重要な取組と位置付けています。●富士通食品卸の発注業務の自動化に資するソリューション構築に向けた検討を行います。食品卸において、現在人手に頼っている発注量の決定プロセスを自動化するソリューションを提供し、オペレーションコストの削減や過剰在庫の削減を目指します。●東芝テック同社が提供するリテール向けソリューションを通じて、食品ロスや人手不足といった食品流通業界が抱える社会課題の解決を目指します。小売業の幅広い知見を持つ同社が開発したソリューションを通じて、食品小売りの営業支援を行うとともに、食品小売りの許諾の下、当社は提供された販売統計情報を活用した需給調整ソリューションを食品メーカー向けに開発・提供。食品メーカーの出荷計画・生産計画の高度化に貢献します。(約1万アイテム対象)では、在庫を最大4割削減、欠品率も総じて低下させることに成功。本ソリューションは、今年度から三菱食品が運営するローソン向け物流センターへ提供され、その後は三菱食品の他の顧客にも順次展開していきます。 今後は東芝テックや富士通などのパートナーとも連携する予定です。在庫最適化ソリューションだけでなく、食品ロスや人手不足などの課題解決を通じ、SDGsの達成に向けた食品流通産業の持続※ブロックチェーンなどのデジタル技術を用い、契約の条件確認や履行  までを自動的に実行するソリューション的な発展に寄与することを目指します。 さらに、当社とNTT、Industry Oneの3社は、企業間のスマートコントラクト※についても今年度に実証実験を開始予定。今後も食品流通業界だけでなく、日本の産業界全体のDXを促進するあらゆるサービスを拡充していきます。各社の専門知見とDXサービスを掛け合わせることで、対面する各産業の課題解決や事業構造の変革を支援していきます。将来的には、Industry Oneとも連携を図っていく方針です。各社との協業内容特集2 新たな価値創出を目指して17主要関係先コメント新たなパートナーとの提携

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