●EXについて 2050年のカーボンニュートラル社会の実現というテーマを念頭に、2021年度中に、エネルギーの安定供給責任を果たしながら低・脱炭素化にも対応するための、当社らしい「最適解」の提示を目指します。EXについては、次の三つの観点で具体的な取組を通じて、産業界の持続的な競争力向上と環境課題の解決の両立を実現していきます。 まず、再生可能エネルギー等の設備・事業の新規開発により温室効果ガス(GHG)排出を回避する「Avoid」です。再生可能エネルギーが主力電源化していく流れの中で、洋上風力発電を中心に取組を強化し、当社における再生可能エネルギーによる発電容量を2030年度に2019年度比で倍増することを目指します。 次に、火力発電事業等の既存設備・事業におけるGHG排出を削減する「Reduce」です。2050年までに、既存火力発電容量の削減及びゼロエミッション火力への切り替えにより、当社発電事業における非化石比率100%を目指します。また、低炭素・ゼロエミッション火力への●DXについて デジタル化や低・脱炭素社会に向けた潮流が加速する中、変化への対応力を発揮して「未来を見据えた重要課題」であるDXとEXを一体で推進してまいります。 NTTグループと「産業DX」を推進する「Industry One」を設立し、両社の強みである産業知見とICT 技術を集約して、日本の産業界全体のDX促進を目指します。「電力・リテイルDX」においては、中部電力グループとは「中部電力ミライズコネクト」を設立。地域に深く根差した顧客基盤とデジタル技術を活用したマーケティングにより、暮らしやライフイベントに最適なサービスを提案していきます。 また、DXによる食品流通分野におけるフードロスの削減や物流の効率化でCO2削減にも寄与し、EXと一体でDXを推進します。 その他にも、インドネシアのジャカルタ郊外の広大なBSD地区でのスマートシティ開発等、60件以上のDX関連案件、取組を並行して検討・推進しています。4「未来を見据えた重要課題」への取組について
元のページ ../index.html#4