三菱商事株主通信 - 2021年6月 No.52
9/24

 2021年2月、三菱商事グループでオランダの総合エネルギー事業会社Eneco  は、Amazonとの間で、欧州におけるデータセンター等の施設向けに再生可能エネルギー100%の電力を供給する契約を締結しました。2023年に稼働するホランドクスト・ノード洋上風力発電所から、オランダの約18万世帯分の電力に相当する年間500GWh(ギガワットアワー)以上のグリーン電力をAmazonデータセンター向けに供給します。 近年、特定の企業に再生可能エネルギー由来のグリーン電力を供給する「企業向け電力販売契約=コーポレートPPA(Power Purchase Agreement)」が増加傾向にあります。今回のように政府補助金が付かない洋上風力発電案件での契約は前例がなく、初めての取組となります。2025年までに世界のデータセンターや小売事業の電力を、全て再生可能エネルギーでオランダ、ベルギー、ドイツを中心に再生可能エネルギーを中核とした発電事業、電力・ガストレーディング事業、電力・ガス小売事業、地域熱供給事業を展開。オランダ第2位の強固な顧客基盤を保有しています。2020年3月、当社は中部電力と合同で設立したDiamond Chubu Europe B.V.(当社80%出資)を通じて、Enecoを買収しました。賄う目標を掲げるAmazonに選ばれたことでも注目を集めています。 Enecoと当社は本案件を含めて、グリーンエネルギーを家庭や企業に安定的に供給するとともに、低・脱炭素や再生可能エネルギーへのシフトを加速していく考えです。オランダ・ロッテルダムの本社Eneco9Amazonに再生可能エネルギー100%の電力を供給

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る