三菱商事株主通信 - 2021年11月 No.53
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国内トップシェアの食品中間流通業者として、全国の小売業や外食業などへさまざまな商品を提供しています。三菱商事・三菱食品・NTTで共同開発した在庫最適化ソリューションを自社運営の物流センターで活用するとともに、他社に展開していくことで、自社の業務効率化のみならず、取引先の課題解決、業界全体の最適化、地域社会の持続的な発展に貢献していきます。全国に約15,000店のコンビニを展開し、購買行動などのビッグデータを利用した商品開発や品ぞろえの改良、eコマースへの取組、金融事業、デジタル技術による効率化など、新たな分野にも積極的に取り組んでいます。在庫最適化に向けた本取組を、食品ロス削減や物流効率向上などの社会課題の解決に資する非常に重要な取組として位置付けています。ローソン向け物流センターローソン店舗15一つとなっています。在庫過剰などにより発生する食品ロスの削減に向け、日本電信電話(NTT)と共に設立したIndustry Oneを中心に、パートナー企業と一体となって、在庫最適化ソリューションの開発を進めています。企業内・企業間で散在するデータと、気象予測等の外部データを連携する基盤をNTTデータと共同開発。さらに、三菱商事グループのMCデジタル社と共同で独自の需要予測AIを開発しました。三菱食品と共に臨んだ実証実験では、最大4割の在庫削減を実現すると同時に、全体的な欠品率の低下にも成功しました。在庫最適化ソリューションは、三菱食品が運営するローソン向け物流センターに提供され、他の企業にも順次展開していく予定です。本取組を通じて食品ロスや配送に伴うCO²の削減、人手不足といった社会・環境問題の解決に貢献していきます。適正在庫管理特集2 DX・EXを通じた低・脱炭素社会の実現に向けた取組データ・ノウハウソリューションデータ提供提供提供在庫最適化ソリューションの利活用

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