12三菱商事と村田製作所は本年6月、カーボンニュートラル社会の実現に向け、再エネ由来の電力調達や、水素の製造・利活用など、4領域で協業することで合意しました。電力調達では、三菱商事が太陽光発電設備を新設し、2025年度までに約7万kWの再エネ由来の電力を村田製作所に供給。同社の再エネ導入比率100%化(RE100※)に貢献し、将来的には約3億kWh分への拡大を目指します。今回の取り組みでは再エネ電源から供給される電力は市場に販売し、本再エネ電力由来の環境価値を「非FIT非化石証書」を用いて直接取引するバーチャルPPA(Virtual Power Purchase Agreement、仮想的な電力購入契約)を活用。国内では運用開始されたばかりの新たな仕組みです。脱炭素化に向けては、再エネ発電設備の新設といった短期的に実現可能な取り組みと、水素活用技術といった中長期的な取り組みを組み合わせ、エネルギーの多様化と再エネの安定供給の維持を図ることが重要です。村田製作所とは再エネ電力調達の他、水電解装置を使った同社工場内での水素製造・利活用や、工場の所在地域における自立分散型の街づくり、工場での蓄電池を活用した電力需給調整などでも協業していきます。※Renewable Energy 100%Pick Up Newsカ-ボンニュートラル社会の実現へ村田製作所と協業
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