三菱商事株主通信 - 2022年11月 No.55
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13工場排水の浄化や回収リチウムイオン電池関連工場で使用され、EV化に伴う成長市場においてグローバル展開を加速浮体式洋上風力発電の係留索などに使用可能スーパー繊維:超高強度の繊維EV化に必要不可欠な素材であり海外拡販を目指す軽量・高機能な樹脂東洋紡が強みを持つ機能素材・技術の例エンジニアリングプラスチック:三菱商事は本年3月、東洋紡と、機能素材の企画、開発、製造及び販売を行う新会社設立に関し契約を締結しました。新会社名は東洋紡エムシー、事業開始は2023年4月1日を予定しています。東洋紡はEV化を支える高機能プラスチックや、洋上風力発電に使用される超高強度繊維、海水を淡水化するアクア膜など、CASE※の進展や環境課題に対応する多種多様な高機能素材と高い技術力を有しています。一方で、機能素材産業における国際競争の激化や脱炭素化といった急激な事業環境の変化への対応が課題となっていました。VOC処理装置:※ 自動車の次世代技術やサービスの新たな潮流を表したConnected、Autonomous、Shared/Services、Electricの頭文字を取った造語新会社では、東洋紡が培ってきた事業基盤に、三菱商事の事業経営の知見・機能を組み合わせることで、変化にいち早く対応できる強固な経営基盤を構築します。さらに、三菱商事のネットワークを活かして東洋紡の技術・素材をグローバルに展開することで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するとともに、機能素材の枠にとらわれないビジネスモデルの共創や、グローバルな協業の検討を進め、持続的な成長・発展と国際競争力の強化を目指します。総合力×技術力で共創価値を生む機能素材分野で東洋紡と新会社設立へ

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