4 DXについては、昨年に新設した産業DX部門と営業グループが連携しながら、物流最適化や生産性向上に向けて、複数の案件を推進しています。三菱食品物流センターにおける食品流通DXの実装、データセンターの開設など、具体的な成果も出てきています。 当社は多岐にわたる産業と接地面を有しており、多種多様な「リアル」のニーズを発掘可能であることから、デジタル技術を活用した効率化・コスト削減等による収益力の向上が可能であると考えています。 当社グループ企業が抱える事業の効率化や需要予測等のサプライチェーン効率化に取り組むとともに、グループ外へも展開することで収益の積み上げを目指していきます。 また未来創造については、「新産業創出×地域創生」と整理しており、京都大学による起業支援プログラムの新設支援をはじめとして、さま昨年5月に公表した「中期経営戦略2024」では、EX戦略、DX戦略、未来創造という成長戦略を掲げました。 EX関連の取組については、時間軸の長いものも含まれていますが、多様な事業をつなげるEXバリューチェーンの構築や、これまで培った事業知見を活かして先見性をもって投資することから生まれるキャピタルゲインの組み合わせにより、十分な収益性を確保すべく進めています。 昨年来、エネルギーセクターでは資源価格の急騰などにより、世界各国でさまざまなゆがみが露呈してきています。資源・エネルギー分野における当社の長年にわたる安定供給への貢献やその実績に鑑みても、当社によるEXの取組は、エネルギー自給率が極めて低い日本において、日本経済が力強さを取り戻す上で欠くことができないものであるとの使命感・自負を持って進めています。 直近でも、欧州電力関連、LNG関連、米国電力事業等で、EX関連の投資を実行しております。中期経営戦略2024の実現に向けてEX・DXの一体推進による未来創造
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