ていく必要性も認識しています。これから、どのような成長戦略を描くべきか。どのような企業グループになりたいのか。そして社会の中で、どのような存在であるべきか。「三菱商事」とは何物か。 多様な価値観が生まれ、経済・社会の在り方が大きく変化している激動の今だからこそ、こうした根源的な問いに真正面から挑むべきタイミングだと考えています。 創立70年という節目に次期中経を策定することは、新たな「グループ像」を打ち立てる絶好の機会になると捉えています。これまでの経営の変遷とその背景を改めて振り返り、歴史をかみしめて未来へのエネルギーにしたいと思います。 9皆様からも高く評価いただいています。 直近の中経を振り返ると、「変化への対応力」をテーマに、事業投資から事業経営へのシフトを加速させ、循環型成長モデルを実践してきました。 2022年度から始めた「中期経営戦略2024」では、これまでの経営戦略をさらに進化させ、より筋肉質なポートフォリオへの転換を図っています。 さらなる飛躍を目指し、将来の会社の礎となる次期中経の策定を進めています。新しいステージにふさわしい、バージョンアップした三菱商事グループをつくっていく重責を実感していると同時に、創業当時から大切にしている「三綱領」の価値観を堅持し株主の皆様へ「三菱商事グループ」を問い直す
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