外部環境の変化に適応し、常に進化しながら新たなビジネスモデルを生み出してきた三菱商事の歴史の紹介
外部環境の変化に適応し、常に進化しながら
新たなビジネスモデルを生み出してきた
三菱商事の歴史。
三菱商事は、貿易を起源として、時代の変化に合わせて絶えず進化し、
ビジネスの形を変えてきた。
そして今は、世界中にある約1700の事業会社と共に、
さまざまな事業を展開する「事業経営」に取り組んでいる。
長い歴史のなかで、ビジネスの形は変わっても、
変わらずに受け継がれているものがある。
それは、自分たちが日々向き合っている仕事を通して、
世界のどこかで暮らす一人ひとりの役に立ちたいという想い。
三菱商事はこれまでどのような会社だったか、
そして、今はどういう会社になっているのか、
その進化の歴史を見ていこう。
三菱商事の
ビジネスモデルの
変遷
1870-
- トレーディング期
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三菱初代社長:岩崎彌太郎
(写真提供:三菱史料館)三菱初代社長:岩崎彌太郎
(写真提供:三菱史料館) -
Topics
- 1870
- 三菱創業
- 1954
- 総合商社三菱商事発足(大合同)
- 1957
- 日本における商社発の石油元売りに参加
- 1969
- ブルネイLNGを設立
- 1974
- ケニア・モンバサ国際空港建設工事契約調印
ブルネイLNG
1990-
- トレーディング発展期
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1980年代半ばの円高不況とそれに続くバブル経済、およびその崩壊を経て、総合商社を取り巻く事業環境は厳しさを増していきました。いわゆる「商社不要論」が唱えられる中、三菱商事は「仲介役」から一歩踏み出し、川上・川下へのマイノリティ出資による取引量の維持・拡大や、中間流通事業者としての付加価値をもたらす機能強化に取り組みました。
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Topics
- 1981
- サウデイ石油化学合弁基本契約調印
- 1985
- 北西豪州LNG開発プロジェクトに三井物産とともに参画
- 1989
- 英国食品会社Princesを買収
- 1982
- ベネズエラにメタノール製造販売/METOR設立
- サハリン沖原油・LNG開発プロジェクトに参加
メタノール製造販売会社METOR
2000-
- 業務転換期
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2000年代に入ると、産業界全体のバリューチェーンの力学が変化し、仲介という事業モデルそのものの変換が求められるようになりました。そのため三菱商事は、仲介事業の枠を超えた事業モデルに活路を求め、事業投資を加速させることによってより積極的に事業そのものの運営に乗り出していきました。
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Topics
- 2000
- ローソンと資本・業務経営
- 2001
- 資源メジャー、BHPビリトンと折半でBMAを設立
- 2003
- 鉄鋼総合商社のメタルワン発足
- 2009
- スペインの新エネルギー発電大手ACCIONAと提携
- 2010
- カナダでシェールガスプロジェクトに参加
鉄鋼の総合商社メタルワン
2010-
- 事業経営期
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三菱商事は資源市況の環境変化を受け、2016年3月期に創業以来初めての純損失を計上しました。その後は資源と非資源のリバランスやキャッシュ・フロー重視の経営を進め、現在は「中期経営戦略2021」の下、成長の原資を「投資」に求める発想から、事業の中に入り、三菱商事の「経営力」をもって主体的に価値を生み出し、成長していく事業経営へのシフトを図っています。
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Topics
- 2011
- 三菱食品誕生
- 2012
- ブラジルの鉱物会社セアグロに出資
- 2013
- ミャンマーの工業団地プロジェクトに参加
- 2014
- セルマックを子会社化
- 2017
- ローソンを子会社化
セルマック