採用情報はこちら

文化の壁を越え「本音で話ができる」関係を築く、海外で得た成長のチャンス

GI KAORU

魏 芳

魏 芳

文化の壁を越え
「本音で話ができる」関係を築く、
海外で得た成長のチャンス

魏 芳
ぎ かおる
2015年入社 デジタル戦略部 インフラプラットフォームチーム
(2019年9月時点)

多くの社員が世界で活躍する三菱商事では、入社8年目までに全社員が海外経験を積む機会を設けている。
タイの事業会社で実務研修を行った社員に、経験を語ってもらった。

手探りで挑戦するタイでの日々を経験して、自信と成長を感じています!

バンコクで働ける!研修先がタイの事業会社だと知ったとき、「やった!」と、うれしさがこみ上げてきました。人事部の採用チームに配属されて3年ほどたった頃のことです。三菱商事には若手社員を対象に、海外勤務経験を積む研修制度があり、2018年8月から1年間、バンコクで実務研修を経験しました。


「現場を経験したい」だからビジネスの最前線を希望

私を研修生として受け入れてくれたのは、三菱商事が出資するバンコクのタイヤ販売会社。
正社員は約250人で、三菱商事の社員も出向していますが、現地の方々が中心です。私は海外研修をするにあたり、成長過程にある新興国でビジネスの最前線に立てば、大きなやりがいを得られると考えていたので、まさに希望通りの環境でした。

初めてバンコク入りした日、現地社員が空港で出迎えてくれましたが、ホテルに荷物を置いてすぐに出社するというタフなスケジュールで研修がスタート(笑)。人事総務部で人事を中心に、給与制度や就業規則などの整備をサポートさせていただきました。研修生とはいえ「仕事は自分でつくる!」という意気込みで、労働法などの必要な知識や情報は、詳しい人に聞くなどして人事制度の見直しを推進。

ただ、異文化の壁に阻まれ、簡単にはいかないことをすぐに痛感しました。


自分から「Give」して現地社員の理解を得る

給与制度や就業規則に関して、改善策や新しい仕組みを提案してみたのですが、同じ部署の現地社員から、「あなたが来て仕事が増えた!」と言われてしまったんです。現地社員の方々は真面目で責任感もあるのですが、仕事に対する価値観に少なからず違いがありました。でも、会社をより良くするための取り組みを進めるには、彼らの理解を得て、協力をあおぐ必要があります。

そのために何をすべきか。いろいろ考えてやってみたのが、タイ語でのコミュニケーションでした。
私は、学生時代にある程度の英語力を身に付けていましたし、タイでも業務上は英語を使います。とはいえ、現地社員も私も第一言語ではないので、たまに意味の取り違いが起こります。そこをフォローするために、タイ語を勉強し始めましたが、これが難しい!

でも、英語を習得したときに「上手に伝えることより、最終的に伝わることが大事」と学んだので、とにかく懸命にタイ語を話すようにしました。すると、現地社員も根気強く聞いてくれるようになり、言いたいことが伝わるようになっていきました。

一方で、「誠実に人と向き合う」ことも意識しました。例えば、エクセルでの書類作成が苦手な人がいればそれを手伝うなど、できることは何でも引き受けて、自分から「Give」する。現地社員の助けになるように動き、信頼関係を築く努力をしました。

それを続けていると次第に、私の考えを理解してくれるようになり、「じゃあ、一緒にやろう!」という空気が生まれていったんです。社長をはじめ、経営層もオープンな方々だったので、給与や制度の改定について意見を求められることも。「会社のためになる」と思ったことを、経営層に直接伝えられる環境は、自信につながりました。


新しい挑戦に日々ワクワクできる社会人は楽しい!

研修期間は1年間でしたが、自分でも大きな成長を実感しています。
日本では、先輩に相談すると詳細なアドバイスをくれたり、資料を作るときも丁寧に確認してくれたりと細やかな指導を受けることができました。そこから一転、タイでは何をどういう段取りで行うかはすべて自分で考える必要があり、自主性が鍛えられましたね。

私が日本に戻るときに、現地社員から「一緒に仕事ができてよかった」「本音で話ができた」と言ってもらえたのもうれしかったです。帰国した今でも連絡を取り合っていて、仕事に関する意見を聞かれたりもしますが、そんな関係が築けたことも大きな成果です。20代のうちに、海外の現地社員と一緒に働き、彼らがどんな思いで仕事をしているのかを少しでも知ることができたのは、この先、また海外で働く上で必ずプラスになるものだと思います。

三菱商事に入社したのは「ビジネスのフィールドが広く、さまざまな経験ができそうだから」という理由でしたが、まさにその通り。現在は帰国して、新設されたばかりのデジタル戦略部でデジタルを起点とした新しい案件を担当しています。まるで未知の分野ですが、直近の目標はデジタルのプロになること。そして、いずれは海外の事業会社で経営に携わりたいと思っています。

社会人になると、新しいチャレンジをするチャンスがたくさんあります。チャレンジに苦労は付きものですが、苦労にはそれを超えるワクワク感もあります。だから、「社会人は楽しい!」と毎日実感しています。

海外勤務の魅力は?

「海外で働くと、日本とは異なる文化や仕事に対する考え方を感じます。それが苦労になることはありますが、誠実に向き合えば解決できるもので、乗り越えたときには自身の成長にもなります。それが魅力ですね」

海外勤務の魅力は?

どんな学生生活を送ってきた?

どんな学生生活を送ってきた?

「中学3年生の夏休みにサマーキャンプでカナダに行き、そこでいろんな国の子どもたちと出会ったことが、海外へ興味を持つきっかけに。大学はカナダの大学に進学して、経済学と統計学を学びました。海外生活で身に付けた度胸が、タイで役に立ったかもしれません」

休日はなにしてる?

「帰国してからは、日帰りで遠出をしています。バンコクにいた頃も、休日は現地社員に観光地へ連れて行ってもらったり、ダイビングに出かけたりしていましたね」

休日はなにしてる?