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今までに「なかった」ものを創り出す 入社4年目、ゆるぎない想いで成し遂げた会社設立

今までに「なかった」ものを創り出す
入社4年目、
ゆるぎない想いで成し遂げた会社設立

近藤 隆彦近藤 隆彦

2016年入社。天然ガスグループ アジア・パシフィック本部 中東・アフリカ室所属。

学生時代から日本のエネルギー自給率の低さに問題意識を持ち、仕事を通してエネルギーの安定供給に貢献したいとの思いから三菱商事に入社。中東における天然ガス事業投資業務を担当した後、2023年(入社8年目)現在はシンガポールに駐在し、現地法人にてLNG販売に関する業務を担当中。

注:新型コロナウイルス感染対策のため、密を避け、換気などに十分配慮して取材撮影しています。

ゼロからの会社設立、
挑戦の先につかんだ手応え

ゼロからの会社設立、挑戦の先につかんだ手応えゼロからの会社設立、挑戦の先につかんだ手応え

 
 

今も、世界には電気のない暮らしをしている人、電力需給がひっ迫し、突然電気が止まってしまうような環境にある人がたくさんいます。世界の人口増加に伴いエネルギー需要が拡大する中、環境負荷の低い天然ガス・LNGは、旺盛な需要を支えると同時に、カーボンニュートラル社会への移行期における重要なエネルギーとしてニーズが高まっています。天然ガス・LNG事業を通して世界の人々の生活を支え、エネルギーの安定供給に貢献していきたい、そんな思いで日々仕事に取り組んでいます。

天然ガス・LNG事業に取り組む中、入社4年目で経験したのが、中東での天然ガス事業を管轄する子会社の設立です。三菱商事は中東で複数事業に投資していますが、天然ガス事業は当時、東京から管轄していました。しかし、事業環境の変化が加速していく中で、時差や移動時間の長さがボトルネックとなり、効率的な事業運営が難しいことが課題となっていました。この課題の解消に向け、中東における天然ガス事業を管轄する子会社をドバイで設立するプロジェクトがスタート、私もメンバーの一人として加わりました。

ゼロからの会社立ち上げは、もちろん初めての経験でしたし、さらに半年後には設立しなければならず、自分にとって大きな挑戦でした。日本とは大きく異なる現地の法体系を理解し、プロジェクトの狙いを達成できるよう、戦略的に会社を創り上げていく一連のプロセスは困難の連続でした。まだ存在しない会社を立ち上げ、経営していく中で、将来的に起こり得る問題を想定し、いかに未然に防ぐかを考え抜く。答えなき議論の連続でしたが、社内外の専門家やチームメンバーを巻き込みながら会社の姿をつくり上げ、何とか期限通りに設立することができました。

ドバイに活動拠点ができたことで、現地パートナーとのコミュニケーションはさらに密になり、中東における三菱商事の存在感も一層高まりました。生活圏を共にしているからこそ築ける関係性や得られる情報があり、今後も事業を進める上で大きな強みになると信じています。

近藤 隆彦近藤 隆彦

答えのない仕事と向き合い、答えを出す答えのない仕事と向き合い、答えを出す

答えのない仕事と向き合い、
答えを出す

この経験を通じて、今までに「なかった」ものを創り出すという三菱商事の仕事の醍醐味を体感でき、自分自身の成長につながったと感じています。間違いを恐れずに自分の考えを発信し、まず最初の一歩を踏み出して自らボールを転がし始めること、自らのリーダーシップで周囲を動かすこと、こうした仕事との向き合い方も、このプロジェクトを通して得た大きな学びです。

会社を作るという答えのない挑戦の中では、いくつもの選択肢から一つを選ぶ難しさも痛感しました。どの選択肢も完璧ではありませんが、当事者として、どれかを選ばないと決して前には進めません。判断するに当たっては、「自分はどう考えるのか」という問いを突き詰め、その決断によって生じる影響に対しても想像力をフルに働かせることを心がけてきました。

エネルギーの産出国にも消費国にも、それぞれの国や社会の事情があります。そこで暮らし、働く人々の考えや、抱えている課題への理解なくしては、どんな提案も独りよがりなものになってしまいます。これからも現場に入り込み、時には同じ釜の飯を食べて話を聞き、理解を深めながら、自分にできる最大の価値を提供していきたいと考えています。そして、天然ガス事業を通じて、低・脱炭素社会の実現をはじめとする社会課題の解決を目指していきたいと思っています。