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「掛け合わせ」で新ビジネスに挑む 学生時代に抱いた夢を実現

「掛け合わせ」で新ビジネスに挑む
学生時代に抱いた夢を実現

渡邉 杏美渡邉 杏美

2017年入社。食品産業グループ 穀物飼料部所属。

海外に広がりのある仕事がしたいという想いと、さまざまな事業や企業をつなぎ合わせる三菱商事の仕事に興味を持ち入社。小麦をはじめ麦類の輸入業務を経験後、現在は食用大豆の輸入も担当。日本の食の基盤を支える業務に携わっている。(2021年5月取材当時)

注:新型コロナウイルス感染対策のため、密を避け、換気などに十分配慮して取材撮影しています。

高まる注目、
「植物肉」のニーズをつかめ

高まる注目、「植物肉」のニーズをつかめ高まる注目、「植物肉」のニーズをつかめ

 
 

学生時代、留学先でビジネスモデル立案のワークショップに参加したことをきっかけに、モノや技術、市場のニーズなどをつなぎ、新たな価値を生み出す「掛け合わせ」に強い興味を持ちました。これをビジネスで実践できたら面白い。そんな仕事ならきっと一生涯頑張れると思い、三菱商事への入社を決めました。現在は、学生時代に抱いた夢を実現すべく、食の分野で新たな「掛け合わせ」に挑戦しています。

担当している食用大豆は、豆腐や納豆など、幅広い用途で使われる商品です。種類が豊富で、粒の大きさや風味など、製品によって使う大豆もさまざま。そのため輸入にとどまらず、市場のニーズや食のトレンドを敏感に捉え、その情報を海外の大豆生産者につなげていく役割も担っています。食品メーカー側の要望を聞き、土地ごとの作物の適正といった生産者側の事情も考慮しながら両者をマッチングさせていく難しさはありますが、その分、市場のニーズを反映させやすい面白い商材でもあります。最近、世界的に注目が高まるのが、大豆ミートに代表される「植物肉」。食肉の代わりに大豆などを原料にした加工食品は、健康志向も後押しして需要が大きく伸び、取り扱う企業が急増しています。一方で、市場の先行き予測が企業によって大きく異なる難しさがあり、ビジネスの可能性を探るべく、メーカーと協業しつつ知見を深め、ニーズや課題の分析を進めています。

穀物飼料部は、食の安定供給を支えるという使命の下、主食となる小麦などを大型船で大量輸入するのが基本的なビジネスモデルです。植物肉のように、消費者の近くで新しいビジネスを生み出す仕事は、私だけでなく部署にとっても新たなチャレンジです。これまで接点の少なかった企業にも地道にコンタクトし、少しずつつながりを広げていく、泥臭く足で稼ぐような仕事でもありますが、食の新たなトレンドと三菱商事で培ったビジネスの知見の掛け合わせという、まさに学生時代に抱いていた夢そのもの。大きな喜びとやりがいを感じています。当社は、原料の供給から加工、販売まで、バリューチェーン全体を通して、各業界に幅広い接地面積を有しています。蓄積された知見やノウハウを結集し、事業を形にしていく過程はとてもエキサイティングで、三菱商事ならではの仕事だと実感します。従来の事業スタイルにとらわれず、自分が新たなビジネスをつくり上げる、という気概を持って日々楽しく仕事に取り組んでいます。

渡邉 杏美渡邉 杏美

仕事は成長の場、面白いことにチャレンジし続けたい仕事は成長の場、面白いことにチャレンジし続けたい

仕事は成長の場、
面白いことにチャレンジし続けたい

新規事業は、100やって一つ当たるかどうかとも言われるくらい、大変厳しい世界。しかし、途中で諦めたら何も得られません。どの商材を、どんなプレーヤーと、どのように掛け合わせ、市場をつくり出していくのか。そこには可能性と成長性を追求する探求心と、最後までやり遂げる気概が求められます。前例がないからこそ、リスクを見極める判断力も必要。今取り組んでいる仕事を通じて、こうしたスキルをさらに磨いていきたいと考えています。

単にニーズの把握といっても、「教えてください」とお願いするだけではだめで、相手に有益な情報を提供しながらコミュニケーションを取り、強固な信頼関係を築いていくことが大切。そうして初めて、相手の考えやニーズを引き出せると感じています。そのためにも、さらに自分の専門性を高めていきたいと思います。私にとって仕事は成長の場そのもの。先輩や同僚と切磋琢磨する中で、自分の価値を高め、既存の発想や考え方にとらわれずに、社会が求めることを楽しみながら追求してやり遂げる、そんな仕事に今後も取り組んでいきたいと思っています。

世界の人口が増え続ける中、資源不足が懸念されており、食糧も例外ではありません。家畜の飼料用穀物の供給が追い付かず、たんぱく質不足に陥る可能性も危惧されています。また、喫緊の課題である地球温暖化においても、大きな要因の一つは牛が排出するメタンガスといわれています。こうした社会課題に対する取り組みとして、植物肉は有効な切り口になり得ると信じています。社会が必要としていること、より良い世界のために役立つこと、という視点を持ち、新たなビジネスの種を探し、社会に貢献できる事業を育てていきたいと考えています。