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世界の情勢分析がビジネスを支える情報を精査し、東アジアの「いま」を追う

世界の情勢分析がビジネスを支える
情報を精査し、東アジアの「いま」を追う

平佐 日奈子平佐 日奈子

2014年入社。地域総括部所属

日本の強みを活かし、世界の国々の発展に貢献したいとの思いから入社。経理業務を経験後、地域総括部で各地域の経済や地政学リスクの調査業務に従事。ワシントン、北京での研修や、中国の大学院への留学を経て、現在は東アジア・豪州における海外拠点の運営支援、調査業務などを担当。(2021年7月取材当時)

※特定の地域における政治・軍事・社会的な緊張の高まりが、その地域や世界全体の経済などの先行きを不透明にすること

注:新型コロナウイルス感染対策のため、密を避け、換気などに十分配慮して取材撮影しています。

問題意識を発信、
自ら立ち上げた調査プロジェクト

問題意識を発信、自ら立ち上げた調査プロジェクト問題意識を発信、自ら立ち上げた調査プロジェクト

 
 

私が所属する地域総括部では、三菱商事が海外拠点を置く各地域について、経済や政治、外交の状況をはじめ、その地域における三菱商事の強み、これから開拓していくべき分野など、さまざまな視点からの調査、分析を主たる業務の一つとしています。こうした情報は、中長期的な経営を考える上で大切な要素となります。中でも、私が担当する東アジアを取り巻く環境は大きな変化の中にあり、現状を分析する役割は重要性を増していると感じています。

そうした問題意識の下、2019年には東アジア情勢に関する調査プロジェクトを自ら立ち上げ、企画から調査、分析、レポート作成まで主導的に取り組みました。私にとって初めての挑戦で、当初は不安もありましたが、「情報というのは発信している人のところに自然と集まってくるもの。問題意識を持ったらまずは自分から発信してみよう」と、周囲の先輩方から後押しをいただいたことは、大きな助けとなりました。

最も苦労したのは、膨大な情報の中から、会社にとって重要な情報を見極め、いかに分かりやすく伝えるか、ということです。図書館で関係する本を片っ端から読み、基礎知識を得ることからスタート。集められる情報は全て集め、まずは自分なりの観点や仮説を持って情報を精査する。その上で、先輩社員のアドバイスも受けながら、シンクタンクの専門家や現地の担当者と議論を重ねて情報をまとめ、相手にとって一番分かりやすい表現や構成になっているか、自問自答を繰り返しながらレポートを練り上げていきました。世の中の流れが早く、一日で物事が変わってしまうことすらある時代、こうした調査にはスピード感も大切です。その中でも、現地に出張して政府関係者からヒアリングをする機会を得るなど、中身の濃い調査を行うことができ、現況の分析に加えて歴史的経緯なども整理し、担当者が変わっても受け継いでいけるようなレポートに仕上げることができたのではないかと感じています。海外拠点の社員からは要点が分かりやすく非常に参考になった、といった反応もいただき、達成感とともに大きなやりがいを感じることができました。

※さまざまな分野の専門家を集め、調査、分析、提言などを行う組織

平佐 日奈子平佐 日奈子

プロとして誰よりも詳しくあれ、努力を積み重ね専門性を高めるプロとして誰よりも詳しくあれ、努力を積み重ね専門性を高める

プロとして誰よりも詳しくあれ、
努力を積み重ね専門性を高める

このプロジェクトを通して、問題意識を持って主体的に取り組むことで、若手であっても事業運営に資する分析や提言ができると身をもって感じると同時に、きちんと意図や想いを伝えれば、周囲にはそれを後押し、協力してくれる環境があることにも気が付きました。仕事は自分で動かしていくもの、そして主体的に取り組む仕事は何より楽しい。この学びが、仕事との向き合い方を変え、私を大きく成長させてくれたと感じます。

私は、自分の担当する地域や業務に関して、誰よりも詳しくありたいという思いを持って仕事に取り組んでいます。周りには長い経験と深い知識を持った先輩方も多く、まだまだだと感じることも多々ありますが、若手だからとリミットを設けることなく、自分が一番詳しいと思えるレベルに到達するために努力を積み重ねていきたい。そうした下地があってこそ、専門家の方々からも濃い情報を得ることができ、会社の事業にも貢献しうる質の高い調査につながるのだと思います。今後も、地政学情勢や国際関係についての理解を深め、専門性を高めるとともに、自分の問題意識を積極的に発信し、さまざまなプロジェクトに挑戦していきたいと思っています。

三菱商事のためのみならず、国際社会における日本の存在感を高め、世界にも貢献できる仕事をしていくことも私の目標の一つ。世界が抱える課題を分析し、三菱商事や日本が有する強みとつなげていくことで、環境問題をはじめとした社会課題の解決に資する事業を創出するきっかけづくりができればと考えています。今後も、調査や分析にとどまらず、さまざまな事業を俯瞰する立場から世界の発展や安定に貢献するために何ができるのか、という視点を持って仕事に取り組んでいきたいと思います。