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ボトムアップでDXに挑む社員の問題意識がより良い会社をつくる

ボトムアップでDXに挑む
社員の問題意識がより良い会社をつくる

福山 美紀福山 美紀

2015年入社。金属資源グループ所属。

俯瞰的な視点で「より良い社会の実現」を考えたいという思いから入社。事業会社で金属資源のトレーディングを経験後、南アフリカでのグローバル研修を経て、現在はDXのプロジェクトチームにて課題解決に取り組むほか、リチウムイオン電池原料に関する事業開発も担当。(2021年8月取材当時)

注:新型コロナウイルス感染対策のため、密を避け、換気などに十分配慮して取材撮影しています。

日々の小さな積み重ねが
組織の在り方を変えていく

日々の小さな積み重ねが組織の在り方を変えていく日々の小さな積み重ねが組織の在り方を変えていく

 
 

世界規模でのデジタル化が進む中、さまざまな企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが加速しています。三菱商事においてもDXは重要な課題の一つ。私が所属する金属資源トレーディング本部でもデジタル戦略を推進しており、その一環として、2020年から事業会社でのDXに携わっています。取り組むのは、全社員が参加する「ボトムアップ型」の業務改善です。誰かが変えてくれるのを待つのではなく、自分が主体となって変化を起こしていく、そうした意識改革が重要だと考え、業務上の課題を言語化し、もっとこうしたら良くなる、というアイデアをクラウド上に投稿してもらう仕組みを導入。社内で投票し、多くの共感を集めたアイデアを、投稿者が実行役となって実現に結び付けていくことを目指しています。

プロジェクトは試行錯誤の連続。社内の業務改善はすぐには業績に直結しないだけに、問題意識を持っていてもなかなか行動に結び付きづらいのが現状です。デジタル化に抵抗を感じる方も少なくありません。しかし、「こうした積み重ねが社会課題に取り組む基盤になる」と信じ、チームで協力しながら一つ一つ問題をクリアしていきました。中でも苦労したのは、いかに社員をプロジェクトに巻き込んでいくか、ということ。対話の機会を何度も設けるとともに、デジタルに関するセミナーも開催し、問題意識の共有とデジタル知見の向上の両輪で取り組んでいきました。

プロジェクトを通して数百件のアイデアが集まり、共通項の洗い出しや実現性の検討を経て、複数の改善案が実現に向けて動き出しています。その過程では、業務の標準化や情報のデータベース化など、個々が抱いていた問題意識が浮き彫りになり、社員の共通課題へと昇華されたと感じています。また、実現に向けて具体的なヒアリングを重ね、徐々に提案が形になっていく中で、プロジェクトへの理解がより深まり、前向きに取り組んでもらえるようにもなりました。プロジェクトは今も進行中ですが、新しい形の業務改善が実現できていると感じています。

福山 美紀福山 美紀

DXに正解はない、デジタルを活かし社会課題に向き合うDXに正解はない、デジタルを活かし社会課題に向き合う

DXに正解はない、
デジタルを活かし社会課題に向き合う

今回、共にプロジェクトに取り組んだ仲間からは大きな刺激を受けました。全員が主体的に取り組み、アイデアを出し合ってより良い方向性を模索する、非常にいいチームだったと感じます。デジタルを使った業務改善は、DXに向けた最初の一歩。その先にある、透明性の確保やサステナブルな取引の実現といった、目指す姿の地盤固めになる取り組みともいえます。業務改善の先を見据え、社会課題を自身の問題として落とし込んでいける仲間と一緒に仕事ができたからこそ、私もモチベーションを高く持ちながら取り組めたと思います。また、お互いの状況に目を配り、行き詰まった時にはフォローし合う姿勢には何度となく助けられました。チームワークの大切さを感じるとともに、私もそうした姿勢を大切にしていきたいと思っています。

DXには、明確な答えやゴールはありません。実現に向けては、試行錯誤しながら、より効率的な方法を模索し、時に柔軟に対応することが重要です。施策の効果が出なければ、一歩下がってもう一度違う手を打つ。改善策を短いスパンで次々に出していく。このようなアジャイル型※の考え方や進め方を学ぶことができたことも、大きな成長につながったと感じます。

私は、産業全体を俯瞰できることに魅力を感じて三菱商事に入社しました。その軸にあるのは、世の中のためになる仕事がしたいという思いです。デジタルはより良い社会を実現するための一つのツール。脱炭素社会や循環型社会の実現といった課題と向き合う上でも、その活用が不可欠だと感じています。10年先、20年先の社会はどうあるべきか、そのために今すべきことは何か、先を見据え、デジタル知見を活かしながら、社会課題の解決につながる仕事に取り組んでいきたいと考えています。

※「俊敏な」という意味を持つ、システムやソフトウエアの開発手法。仕様変更に機敏かつ柔軟に対応し、プロダクトの価値を最大化することに重点を置く。