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太陽光発電の最前線に飛び込む伸び盛りの事業会社で得た学び

太陽光発電の最前線に飛び込む
伸び盛りの事業会社で得た学び

金子 彩乃金子 彩乃

2017年入社。電力ソリューショングループ所属。

ビジネスを通じて、海外の技術や新しい文化を日本に取り入れたいとの思いを抱いて入社。入社後は太陽光発電などに使用する大型蓄電池や車載用蓄電池の事業に携わり、新規事業の開発や事業会社の戦略策定などを経験。米国での研修を経て、現在は日本国内における再生可能エネルギー(再エネ)の案件開発を担当。(2021年10月取材当時)

注:新型コロナウイルス感染対策のため、密を避け、換気などに十分配慮して取材撮影しています。

「やりがいしかない」、
プロ集団の中で知見を深める

「やりがいしかない」、プロ集団の中で知見を深める「やりがいしかない」、プロ集団の中で知見を深める

 
 

2019年から1年間、グローバル研修生として米国で分散型太陽光発電を手掛ける事業会社での業務を経験しました。米国では太陽光発電への関心が高い一方、初期コストの高さや住宅事情から約半数が利用できていない現状があります。そこで注目されているのがコミュニティーソーラーです。地域に太陽光発電を設置し、契約した住民が発電分をクレジットとしてシェア、電気料金の割引に活用する仕組みで、既に複数の州で導入され、同社はそのパイオニア的存在です。入社以来携わってきた蓄電池の知見が活かせると考え、自ら強く希望した派遣先ですが、太陽光発電事業に本格的に携わるのは初めて。言語の壁にも直面し、限られた期間でいかに自分の価値を発揮するか、必死に模索する毎日でした。

私の担当は、各地域の市場、制度の調査や、新設するコミュニティーソーラーの案件審査。さらに、太陽光発電とEVを組み合わせる新規事業の創出にも取り組みました。同社は平均年齢28歳の若くて勢いのある会社です。私と同年代の社員も多いですが、学生時代から環境事業を志してきたプロフェッショナルぞろい。当初は思うような貢献ができず、悩んだ時期もありました。それでも地道に専門知識の勉強を重ね、とにかく会社のためになることを、と全力で取り組みました。教えてもらうだけでなく、自分で収集した情報やノウハウを積極的に共有し、相手にも価値提供できるよう心掛けていました。そうした積み重ねが信頼関係につながり、新規事業を検討する中でも、社員の協力を得ることができたと感じます。

あっという間の1年間でしたが、多くの学びと挑戦が詰まった、「やりがいしかない」と思える時間でした。米国の太陽光発電市場やコミュニティーソーラーの知見、開発への理解を深められたことは大きな収穫です。事業面でも、コミュニティーソーラーの規模拡大に寄与するだけでなく、同社の若手社員と協力して取り組んだ太陽光発電+EVの事業開発では、欧州の事例も研究してビジネスモデルを構想、新たな事業アイデアを提供できたと思います。新たな環境で価値を発揮する難しさにも直面し、その中で努力を重ねたことは、あらゆる面で自分の成長につながりましたし、アウェーに感じられる環境でも臆せず仲間を増やしていく、得難い経験ができたと感じています。

※グローバル研修生…若手社員を対象に、海外での実務研修、海外のビジネススクールへの派遣、世界各国の文化と言語を習得するための語学研修を実施。年間100人前後を派遣。
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/about/resource/training.html

金子 彩乃金子 彩乃

現地の熱量から受けた刺激、地域に根差した再エネ事業に取り組みたい現地の熱量から受けた刺激、地域に根差した再エネ事業に取り組みたい

現地の熱量から受けた刺激、
地域に根差した再エネ事業に取り組みたい

事業会社で働く中で、周囲の方々から非常に大きな刺激を受けました。私がいた時期は、ちょうど同社が大きく成長するタイミングでもあり、事業を前に進めていくチームワークや、頑張った人を評価する環境、個々のハングリーさなど、伸び盛りの勢いを肌で感じました。中でも強く印象に残っているのは、社員一人ひとりの使命感と熱量の高さ。言うなれば〝地球温暖化という課題にみんなで立ち向かうヒーロー〟といったイメージで、難しい課題にも楽しみながら前向きに取り組む姿に、新鮮な驚きを感じるとともに、そうしたマインドをもっと日本にも広めたいと思うようになりました。

また、同社では社長と一対一で対話する機会も多く、適時的確なアドバイスに助けられただけでなく、経営陣が何を考えているのか、事業会社から見た三菱商事の姿など、多くの気付きを得ることができ、視座が高まったと感じています。こうした経験を通じ、自分もいつか経営人材として活躍したいと強く思うようになりました。また、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が生き生きと働く姿に、ダイバーシティへの意識も高まりました。こうした視点は、海外で働いたからこそ得られたものだと感じています。

エネルギー問題は世界共通の課題。今後も再エネ事業に携わり、その解決に貢献していきたいと考えています。コミュニティーソーラー事業は地域に根差した太陽光発電であり、地域の理解を得ながら共に取り組む重要性を学ぶことができました。現在取り組んでいる日本での再エネ開発においても、エネルギーの地産地消や地域との共生という視点を大切に、win-winの関係を築ける事業を目指したいと考えています。三菱商事は幅広い事業と接点を持ち、さまざまなニーズに応えられる点が強みだと感じます。地域のニーズや目指す将来像をすくい上げ、私たちにできることは何か、共に考えながら、再エネの拡大に資する仕事に取り組んでいきたいと考えています。