Challenged Sports(障がい者スポーツ)
コートに響く音。ボールと向き合う静謐。
2014年9月21日 朝日新聞「GLOBE」掲載

コートに響く音。ボールと向き合う静謐。
コートには車いすが激突する金属音が響き、時にはタイヤが焦げたようなにおいが漂う。激しい接触とスリリングなかけひきは、まるで格闘技のようだ。このスポーツの圧倒的な迫力とスピード感に魅了される人も多い。
車いすバスケは障がい者スポーツのなかでもとくに人気があり、海外にはプロとして活躍する選手が多くいる。ルールはダブルドリブルの禁止がないくらいで、通常のバスケットボールとほぼ同じ。素早くターンできるようタイヤが八の字に広がった車いすを、いかにうまく使いこなすかも重要だ。
独特な仕組みとしてクラス分けがある。障がいの程度によって選手に1.0~4.5の持ち点を定め、コート上の5人の合計を14点以下にしなくてはならない。これにより、障がいのレベルを問わず様々な人が参加できる。大会や試合によっては4.5~5点で健常者も車いすに乗って参加でき、もはや障がい者スポーツといった枠を超えている。
「障がいはその人にあるわけではなく、車いすの人にとっては階段こそが障がいです。でも誰かが助けてくれれば、階段は障がいではない。人や社会がつくり出している障がいは、みんなの意識次第でなくせるはずです」
車いすバスケの元日本代表で、障がい者スポーツの普及に取り組む根木慎志さんは語る。様々な人が自分の能力を発揮して楽しめる車いすバスケは、真のバリアフリー社会を考えるヒントを、私たちに与えてくれる。
The sky is the Limit
8月21日、東京・丸の内にある三菱商事「MC FOREST」で、根木慎志さんによる車いすバスケ体験教室が開かれました。根木さんが自身の体験を通してスポーツの力、障がいについて語り、子供たちが車いすバスケに挑戦。「普通のバスケより面白い」「下手でも一生懸命やることが大事だと思った」と、子供たちは車いすバスケを存分に楽しみました。
わたしたちはこれからも、障がい者スポーツの普及に取り組むとともに、バリアフリー社会の未来を考えていきます。




