三菱商事

プレスルーム

2009年8月25日
ロイヤル・ダッチ・シェル
三菱商事株式会社

イラクにおける大規模天然ガス回収・有効利用プロジェクトへの参画

三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、イラク石油省とロイヤル・ダッチ・シェル株式会社の完全子会社(以下、シェル)が計画するサウス・ガス・ユーティライゼーション・プロジェクト(South Gas Utilization Project、以下SGU)に参画することにつきシェルと合意し、今般、イラク石油省およびシェルから招請状を受領しました。これに基づき、三菱商事は、SGUの推進母体となる合弁会社が設立され次第、同社の5%の株式を取得することとなります。
 
SGUは、イラク南部バスラ県の原油生産に際して随伴で産出される貴重な天然ガス資源を回収・有効利用する画期的なプロジェクトであり、 2008年9月、シェルはイラク石油省との間で、同省傘下のサウス・ガス・カンパニーと共にSGUを推進する合弁会社を設立する旨の覚書を交わしています。
 
同地域で原油生産に随伴して産出される日量7億立方フィート(日本の天然ガス総需要の約7%に相当)の天然ガス資源は、現在、その相当部分が使用されないままフレアー(燃焼処理)されており、これらの莫大な随伴ガスを如何に回収し有効利用するかが原油増産を進める上での重要課題でもあります。SGUは、それら未利用の随伴ガスを全量回収・精製し、天然ガス・液化石油ガス(LPG)・コンデンセートに分離して同国内に供給することで、イラク国内のエネルギー安定供給および同国の経済復興に重要な役割を果たすプロジェクトであり、本プロジェクトの推進により温暖化ガス排出削減にも大きく寄与する副次的な効果も期待されます。
 
また、イラク国内への供給の他、LPG・コンデンセートのみならず、液化天然ガス(LNG)として輸出も行うことで、イラク経済の発展に貢献することを目指します。
 
合弁会社設立後、三菱商事は、技術的且つ商業的な機能を補完的に提供することにより、プロジェクトの価値向上を支援します。尚、合弁会社の形態は、国際レベルのガス産業の育成を目指すイラク石油省によって採択されたものです。
 
今回の合意は、三菱商事にとっては長年のパートナーであるシェルおよびイラク石油省との共同事業という点のみならず、イラクにおいて本邦企業が参加する初の大規模商業エネルギープロジェクトという点で大きな意義があります。また、シェルとしても、予てよりイラクの総合的な天然ガス利用計画をイラク石油省と共に協議していた三菱商事が戦略的パートナーになることを歓迎しています。

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