三菱商事

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2013年4月1日

2013年度新入社員への社長メッセージについて

本日、弊社は218名(スタッフ(総合職)175名、ビジネスサポートスタッフ(一般職)43名)の新入社員を迎えました。新入社員は本日より研修に入りますが、研修の最初に、社長の小林健より新入社員に対するメッセージがありましたので、以下の通り内容をご案内申し上げます。また、2013年度の新卒採用実績は添付の通りです。併せてお知らせ申し上げます。
 
2013年度新卒新入社員向け小林社長メッセージ
 
【わが社を取り巻く環境について】
 
・ 外部環境は依然不透明な情勢と言える。新興国の成長に陰りが見え、欧州危機に端を発する経済の混迷等、世界経済の不透明な状況は今後も続くと予想される。
 ・ 一方、資源事業を取り巻く環境も大きく変化している。米国では、シェールガス、シェールオイルの生産が本格的に始まり、新しい産油・産ガス国が誕生しようとしている。米国は十分なインフラ、高度な技術、広大なマーケットを自国に有するという点で、従来の産油・産ガス国と大きく異なる。米国の産業が、今後どのように発展するかによって、世界の産業の在り方も変化すると考えている。
 ・ また、日本の経済環境も大きな転換期を迎えようとしている。最近の日経平均株価の上昇に見られるように、昨年末に誕生した第二次安倍政権が構想する一連の経済政策、所謂アベノミクスは大変な期待感をもって迎えられている。一方、原発の問題や、東日本大震災で被災された方々のうち、まだ31万人の方々が避難所・仮設住宅で生活しているという現実、そういうことを踏まえながら日本という国がどういう方向へ向かっていくのかを世界の人々が熱い視線で見ている。日本が本当の意味で国内外の期待に応えることが出来るかどうか、この2013年は日本にとってとても重要な一年である
 
 ・ わが社にとっても、今年は新たな中期経営計画の初年度に当たる大事な一年である。
 ・ 2010年にスタートした中期経営計画2012では、経済価値、社会的価値、環境価値の3つの価値の向上を通じて、企業としての価値を高めることを掲げた。3年間の取組みを通じて、同中経で掲げた目標は概ね達成できた。 
・ 前述したような国内外の事業環境の変化に対応するため、「総合商社価値の極大化」はどのような施策をもってなされるのかをテーマに据え、現在次の中期経営計画を策定しており、5月頃に発表する。新しい中期経営計画を通じて、「総合商社とは何か」を内外のマーケットに分かり易く説明していきたいと考えている。
 
・ これから施策や計画が矢継ぎ早に発表される、ちょうど良い時期に皆さんは入社した。皆さんにも新入社員ながら勉強して頂き、一日も早く三菱商事グループに馴染んで頂きたい。これからが始まり、頭を切り替えて頑張ってもらいたい。
 
【新入社員に心掛けてほしいこと】
 
・ 「当事者意識を持つ」
これからは、社会人として一人ひとりの人格と力量が問われる。試験は無い。人から信頼を得られるかどうかが皆さんにとっての試験になる。信頼を得るためには、目の前の仕事を、どんなことでも正面から一生懸命やり遂げることが大切である。「誰かがやってくれる」ではなく、当事者意識を持って「自分がやる」という姿勢で何事にも臨んで欲しい。そして、その結果や過程を世の中に問うていく。それが社会人としての堂々たる姿勢であることを、是非忘れないで欲しい。
 
・ 「奇を衒わず、策を弄さず、正面から正々堂々と取り組むこと」
当事者意識を持って仕事にあたる過程では、どんな時も、奇を衒わず、策を弄さず、正面から正々堂々と取り組んでほしい。それが、三菱商事の社風である。策を弄して仮に成功しても、それは一時的なことに過ぎず、失敗すれば逆に後悔することになる。正面から正々堂々と取り組む姿勢の中に、取引先からの信頼が生まれ、それが三菱商事グループのバリュー、財産になる。三菱商事グループは人が財産である。本日迎えた新入社員の皆さんは、わが社の新しい財産である。正面から正々堂々と行こうじゃないか、ということが第二のお願いである。
 
・ 「三菱商事の企業理念を継承してもらいたい」
わが社には三綱領という企業理念がある。これは、三菱の四代目当主であり、旧三菱商事の初代会長でもある岩崎小彌太が、1920年に当時の金融危機に際し、会社の原点と進む方向性を示したものである。三綱領の「所期奉公」は、社業を通じて社会に貢献すること、「処事光明」は透明性・公明性・公平性を堅持して企業活動を行うこと、「立業貿易」は世界的な視野を持ってグローバルにビジネスを展開することであり、三菱グループ共通の綱領である。わが社の中でも脈々と受け継がれ、社員一人ひとりが折に触れて立ち返る行動の拠り所となっている。皆さんも、この三綱領を必ず思い出しながら仕事を行って欲しい。
会社は一つの社会である。三菱商事グループという良い社会を作ったのは、先達の努力の積み重ねであり、先達が取引先から信頼を得てビジネスを展開してきてくれた結果である。三菱商事グループは、国内外約90ヵ国に200超の拠点と約600社の連結対象会社を持ち、そこで働く社員は約6万人である。この三菱商事グループをより良い社会にしていくために、是非皆さんに活躍して欲しい。三菱商事グループの将来は皆さんの双肩にかかっている。共に頑張っていこう。
以上

 
【参考資料】
 
2013年度新卒採用実績
 
スタッフ(総合職)
文系
理系
院卒
学部卒
院卒
学部卒
1(0)
135(25)
29(4)
10(0)
小計
136(25)
39(4)
ビジネスサポートスタッフ(一般職)
43(43)
合計
218(72)
※()は女性数
 
以上
 

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三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
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