三菱商事

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2009年2月19日

インドネシア ウェダベイニッケルプロジェクトの株式取得

三菱商事は、インドネシアのハルマヘラ島におけるウェダベイニッケルプロジェクトの開発・推進母体であるPT Weda Bay Nickel(本社:インドネシア、以下 ウェダベイニッケル社)の株式90%を保有するStrand Minerals (Indonesia) Pte Ltd(本社:シンガポール、以下ストランド社)の株式33.4%を、Eramet S.A.(本社:フランス、以下 エラメット社)(*1)から取得することに合意しました。ウェダベイニッケル社株式の残りの10%は、インドネシアのパートナーであるPT Antam Tbk(本社:インドネシア、以下アンタム社)(*2)が保有しております。
 
両社の締結した合意書に基づき、当社はエラメット社に約145 百万米ドルを支払います。この金額には、ストランド社の株式取得費用ならびに2006 年にエラメット社がウェダベイを取得して以来支出した事業調査費用の持分に応じた負担等が含まれます。当社とエラメット社は、今後協力しながら投資決定をするうえで必要なプロジェクトの事業調査を行っていきます。
 
ウェダベイ鉱床は世界有数の大規模未開発ニッケルプロジェクトで、最新の調査結果からその予測・概測・精測鉱物資源量は合わせてニッケル純分ベースで約5.1 百万トンにものぼっており、生産能力は年産ニッケル純分ベースで約6.5 万トンを目標としております。ウェダベイニッケルプロジェクトは、エラメット社が同社フランスの研究所にて開発した湿式精錬法を採用します。
 
(*1) エラメット社は、世界有数の金属原料・高性能合金生産者であり、パリのEURONEXT 証券取引所に上場、その銘柄はCAC NEXT 20 指数に組み込まれており、世界20 ヶ国に合計16,000 名近くの従業員を雇用しています。高付加価値材に特化しており、金属原料のバリューチェーンにおいては鉱山業から乾式製錬業・湿式精錬業まで行っている他、化成品およびそのリサイクル事業、特殊合金の溶解、圧延、鍛造を行っております。エラメット社は世界第6 位のニッケル生産者、世界第2 位のマンガン生産者、世界第1 位の高速度鋼生産者、世界第2 位の電力業界・航空機業界向け鍛造部品の生産者であります。
 
(*2) アンタム社は、インドネシアの国営企業として探鉱、鉱山業、製錬業、精錬業から販売まで資源開発事業を垂直的に行っております。アンタム社の主要生産物はフェロニッケル、ニッケル鉱石、金、銀、ボーキサイトであります。アンタム社はウェダベイニッケル社の10%を保有しており、これを25%まで引き上げるオプションを保有しております。


以上
ウェダベイニッケルプロジェクト位置
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プロジェクト出資形態
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