三菱商事では「三綱領」の一つである「所期奉公」の精神に則り、台湾においても同様に社会貢献活動に取り組んでいます。事業展開すると共に、社会貢献CSR活動(Corporate social responsibility)を通じて、企業としての社会責任を果たすべくことを常に考えております。
2005年から2020年まで持続的に台北市立陽明教養院(台北市が運営する知的障がい者施設)に対しに援助活動を行いました。物資の寄付から、老朽化した設備の更新や買い替え等、その後、院内の美術部活動まで、様々な寄付活動を行いました。現在、院内にある2台の福祉バスと職業訓練に特化したグリーンハウス、パソコン教室や技能学習設備等は、わが社が長年に亘り、陽明教養院と歩んできた道のりを示しているようなものでした。その内の美術部活動はその後、院生の作品を集結し、台湾の「華山文創園区」で美術成果展―「孵夢2020綠野仙蹤嬉遊記」の開催を実現しました。たとえ障がい者にも無限な可能性が秘めたことを世の中に伝えたいと考えております。
台湾三菱商事が取り組んだ社会貢献活動は自社に拘らず、三菱グループ企業を中心とした「三菱懇話会」と関連企業に呼びかけ、オルケストラ“プレットロ”東京(OPT)や人気歌手の一青窈氏、台湾有名歌手の梁文音氏と蕭煌奇氏,及びシンガーソングライターの陳明章氏を招いて、それぞれ2007年,2009年 2013,2014年に「三菱慈善音樂會」を開催することができました。売上の収益は全額、台北市立陽明教養院、天使心家族社會福利基金會や財団法人勵馨社會福利事業基金會等、台湾の社会福祉団体を中心に寄付しました。
過去にも、わが社は2000年より、貧困且つ優秀な大学生に三菱国際奨学金を提供したことがありました。2020年までには計5軒の大学、のべ180人位の大学生、大学院生が受賞しました。
又、地球温暖化への取り組みとして、当社は社員のみならず、社員の家族も参加できる社会貢献活動を企画しました。例えば、国立中興大学の東勢、蕙蓀造林場で植林活動や、最近では、新北市の新金山海岸で海岸清掃活動等、様々な活動を企画し、台湾の環境保護に少しでも力になれたらと考えております。