三菱商事

One time, One meeting:「Be Significant」タスクフォースで挑むCCUS

One time, One meeting From 三菱商事 Low Carbon Task Force 滝川晃史 One time, One meeting From 三菱商事 Low Carbon Task Force 滝川晃史

温室効果ガスの削減を定めた国際ルール「パリ協定」が採択されて12月で5年。CO2排出の実質ゼロに向け多くの取り組みが進められている。低・脱炭素社会への移行に挑戦する滝川晃史さんが目指す未来とは?

「Be Significant」タスクフォースで挑むCCUS 「Be Significant」タスクフォースで挑むCCUS

2019年10月、念願の「Low Carbon Task Force」に配属され、若手を中心とした10人規模の全社横断型タスクフォースにも参加しました。さまざまな事業を担当する複数の営業グループのメンバーで立ち上げました。担当している業界が違う社員同士なので思いがけない発想が出てくるなど、日々、侃々諤々(かんかんがくがく)、スピード感を持って事業創出に挑戦しています。

私たちの生活に欠かせない鉄鋼や電気は、製造過程でどうしてもCO2が排出されます。再生可能エネルギーの取り組みによって低・脱炭素への動きは進んでいますが、排出されるCO2を再活用する検討はまだまだ進んでいません。カギは、CO2を分離・回収し、資源として利用するCCUS (Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)です。未成熟な業界ですが、強い情熱で取り組み、小さな成功を積み重ねています。

私の中に新規事業に挑戦したいという熱意が出来たのは、モザンビークのMOZALアルミ製錬所への出向時です。南アフリカ出身の上司と現地の従業員という慣れない環境の中、判断に迷うことが多くありました。そんな時、上司から「Be Significant」と声を掛けられました。「自分が誇れることをやりなさい」という意味を込め、背中を押してくれたのです。従業員の95%以上はモザンビーク人です。彼らと一緒に現場で汗を流し、信頼関係を築いていきました。そうして現場から拾い上げ考えた改善策を提案し続け、IT技術導入の主担当を任せてもらえるようになりました。0から1を生み出す。2年半の経験は、今も私の熱意の源です。

三菱商事の企業理念「三綱領」の中には「所期奉公」、つまり事業を通じて社会に貢献すると謳(うた)われています。低・脱炭素社会に向けた取り組みは、環境問題解決の一助になりたいというもの。諸先輩方から続く想(おも)いを、新しい形で挑戦できることに身が引き締まります。

私たちは、CO2をコンクリートや化学品の製造に活用することを検討していますが、同時に、その原料から作る洋服などの日常品の開発も考えています。低・脱炭素社会の実現に向けて、生活の中で自然に環境問題を考え行動することで大きなうねりを作り出すことができたら──。そんな社会を目指して仲間たちと挑戦を続け、CCUSの事業化を目指していきたいと思います。

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