三菱商事

プレスルーム

2011年3月8日
三菱商事株式会社
三菱重工業株式会社
株式会社日立製作所

「スペインにおけるスマートコミュニティ実証事業」への参画について

三菱商事株式会社(以下、三菱商事)、三菱重工業株式会社(以下、三菱重工業)および株式会社日立製作所(以下、日立製作所)は、このたび独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機(NEDO)が行う「スペインにおけるスマートコミュニティ*実証事業」(以下、本実証事業)について、事前調査(以下、F/S)および実証研究の委託先に選定されました。まずはF/Sを2011年7月29日まで実施し、事業化評価を経て、実証研究を2016年3月末まで行う予定です。
 
本実証事業は、電力の自由化や再生可能エネルギーの大量導入で先行するスペインにおいて、日本の優れた再生可能エネルギー・省エネルギー技術やスマートコミュニティ関連技術を国際展開し、日本の新たな成長産業の育成につなげることをめざし、スマートコミュニティ関連技術の構築とその導入効果を実証するものです。
 
具体的には、スペイン南部のアンダルシア州マラガ市を中心とした実証地域において、F/Sでは都市全体のCO2排出量の定量化と、その削減施策を検討します。また、実証研究では、CO2排出量の削減に高い効果が期待される交通と電力の分野に焦点を当て、電気自動車(以下、EV)の普及に必要な充電器や管理センターなどのEVインフラの構築、給電に必要なスマートグリッドなどの電力システムの導入およびEVインフラと電力システムの連携を可能にするICTプラットフォームの整備を行い、これらを統合的に運用する実証を開始します。なお、F/Sの調査結果を踏まえた外部有識者の参加する事業化評価を経て、実証事業の内容がNEDOにより決定されます。
 
また、本実証事業では、NEDOとスペイン政府・産業技術開発センター(CDTI)が共同支援を行う「ジャパン・スペイン・イノベーション・プログラム(JSIP)**」の下、スペインの電力最大手であるエンデサ社と通信最大手であるテレフォニカ社を中心としたスペイン企業グループをパートナーとして、ITS分野で実績の豊富な三菱重工業と、電力マネジメントシステムやICTシステムに実績を有する日立製作所が、インフラのインテグレーションおよびソリューションの提供を行い、三菱商事がこれら技術をパッケージングし、事業化、グローバル展開を行います。
 
*「スマートコミュニティ」:
再生可能エネルギー導入や省エネルギー実現に向け、情報通信技術を用いて最大限の効果を出し、暮らしの快適さが確保される社会。また、電力だけでなく、熱や交通、通信、水道など、他の公共サービスを含めて次世代化した社会。
 
**「ジャパン・スペイン・イノベーション・プログラム(JSIP)」:
NEDOとスペイン政府・産業技術センター(CDTI)が運営するプログラムであり、日本の企業等とスペインの企業が実施する国際共同技術開発プロジェクトが、両国それぞれの制度に応募し、採択された場合にはパラレルファンディングの形により実施を行う。本件に参画するスペイン側企業として、エンデサ社(スペイン電力最大手)、テレフォニカ社(スペイン通信最大手)、サディエル社(スペインITサービスプロバイダ)が参加意志を表明しており、また実証地域としてマラガ市の協力も得る予定。
 
以 上
 

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三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
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