三菱商事

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2011年9月30日

豪TRILITY社/豪州にて新設上水道事業を一括受注

三菱商事株式会社(以下、三菱商事)が出資する在豪州TRILITY Group Pty Ltd(以下、TRILITY)は、参画するSPC(特別目的会社)を通じて、西オーストラリア州政府より同州内に新設される上水道施設の設計・建設、資金調達から運営維持管理までを一括受注しました。
 
本案件は、同州において、初めてのPPP(Public Private Partnership:官民連携によるインフラの構築・運営)による水事業案件となります。また、昨年、三菱商事、株式会社産業革新機構、及び日揮株式会社がTRILITY社を買収した後、新生TRILITY社としての初めての大型受注案件であり、累計では15番目の案件となります。
 
TRILITY社は、上下水道、海水淡水化、工業排水処理、再生水等の既存14案件に加えて、本件を初めとする新規事業の展開や既存事業の持分買増しなどを通じて、今後も成長の続く豪州水ビジネス市場を取り込んでいきます。
 
三菱商事は、2010年7月に発表した中期経営計画において、地球環境事業を全社戦略分野と位置付け、現在、地球環境事業開発部門にて、水事業を積極的に推進しております。
 
.案件概要(マンダリン浄水場)
本案件は、TRILITY社が出資するSPCが、西オーストラリア州水道公社よりの委託を受け、パース近郊のマンダリン地区に、新しく浄水場を建設し、約10万人に上水を供給するものです。完工は2013年7月の予定であり、その後、35年間に亘り、浄水場/ポンプ場/送水管の運営維持管理を行います。浄水場の処理能力は、当初、日量16.5万トン(将来的に24万トンまで拡張の可能性有り)であり、浄水場以東地域における生活用水や農業・灌漑用水等に用いられます。尚、本案件の建設費用は約250億円であり、SPC出資金の他、三菱東京UFJ銀行、BNP Paribas銀行、West LB銀行、BBVA銀行からのプロジェクトファイナンスにより調達します。

浄水場建設地概要
 


2.背景及び狙い
豪州の人口は、現在2,200万人。2035年には、2,700万人に増加すると予想されており、特に、シドニー、ブリスベン、メルボルン、パースなどの沿岸部での増加が見込まれます。人口増加や経済発展に伴い、上下水道を整備することが課題となる中、本件のようなPPP方式により官民が連携し、民間の技術やノウハウ、資金を活用することにより、より効率的に水処理インフラの構築や運営を行うことが期待されております。TRILITYは現在の約300万人への給水をベースとし、過去20年に亘り蓄積してきたPPP案件を中心とする実績と水事業のノウハウを活かし、本案件に取り組むものであり、又、今後もこの豪州水市場での成長機会を取り込む方針です。
 
3.TRILITY社の概要
(1)本社所在地 : 南オーストラリア州アデレード
(2)設立           : 1991年8月
(3)株主構成    : 三菱商事 59%、株式会社産業革新機構30%、日揮株式会社10%、他
(4)事業内容    : 豪州における水処理施設等の設計、建設、運営維持管理、及び投資
(5)従業員数    : 約258人(2011年7月末時点)
 
4.三菱商事の概要
(1)     本社所在地 : 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
(2)     設  立         : 1950年4月
(3)     資 本 金      : 2,033億円
(4)     事業内容     : 新産業金融事業、エネルギー事業、金属、機械、化学品、生活産業の6グループに、ビジネスサービス、地球環境事業開発の2部門を加えた体制にて、幅広い産業を事業領域として、多角的なビジネスを展開
(5)     売 上 高 : 19兆2,334億円(連結)
(6)     従業員数 : 58,470人(2011年3月末時点、連結)
(7)     代 表 者 : 代表取締役社長  小林 健
 
以上
 

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
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