三菱商事

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2011年12月1日

西豪州陸上キンバリー地域での非在来型天然ガス・原油権益の取得

三菱商事は、今般、石油・ガス探鉱生産(E&P)会社であるブル・エナジー社(Buru Energy Limited、本社:西豪州パース、以下:ブル社)より、西豪州キンバリー地域における非在来型天然ガス・原油(以下、「非在来型資源」)の陸上探鉱事業の50%権益を取得しました。
 
当社は 2010年6月に、ブル社が保有していたキンバリー地域における在来型天然ガス・石油(以下、「在来型資源」)の50%権益*注を取得し、以来ブル社と共同で陸上探鉱事業を推進して参りましたが、これらの保有鉱区(現在13鉱区)では、天然ガス・原油の既発見構造が含まれており、更に本年に入ってからも探鉱により新たな天然ガス・原油の発見に至るなど、その有望性を確認して参りました。
 
今般、これら在来型資源に加え、非在来型資源(シェールガス、タイトサンドガス、シェールオイルなど)の権益も50%取得*注することとなります。取得に際して当社は、2012年以降に実施される非在来型資源の評価作業に要する費用について、最大5,000万豪ドルを上限として、その80%(4,000万豪ドル、約32億円)を負担することが条件となっております。
 
豪州での非在来型資源開発は、北米などに比べ初期的段階にありますが、当該鉱区が位置するカニング堆積盆地は、近年、複数の第三者調査機関などが世界有数の非在来型資源の存在を発表しており、豪州最大の埋蔵が期待される地域との評価を受けております。既に本年に入ってから大手E&P会社による参入が始まるなど、地域内の動きも活発化して参りました。
 
本事業では、既発見の在来型天然ガス構造、また今回取得する非在来型資源から天然ガスが確保できた場合、その開発案として、西豪州国内ガス市場向けへの販売が検討できる他、豪州内での新規天然ガス液化事業へのガス供給や天然ガス液化事業化も検討できる可能性があります。また、本年発見した原油構造については、現在、早期商業化のための評価作業を進めております。
 
当社は、現在実行中及び今後計画分のものを合わせ、本事業で合計 1億豪ドル(約80億円、当社負担分)超を投じ、短中期的には既発見の在来型資源を中心とした評価作業を進展させて早期の開発実現を目指します。併せて、長期的視野で当該地域の非在来型資源の評価作業を実施し、事業としての価値最大化、及びエネルギー資源の安定確保を進めて参ります。
 
注:保有全13鉱区の内、2鉱区については、今後の作業条件により当社権益が37.5%~50%となる可能性あり。
 
 
<非在来型天然ガス・原油>
 
砂岩などに天然ガスや原油が集積し、井戸を掘ると地層内の圧力で自噴する在来型の資源とは異なり、浸透率の低い砂岩に封じ込められているもの(タイトサンドガス)や、根源岩と呼ばれる泥土が堆積して固まったシェール(頁岩)層に閉じ込められている天然ガス(シェールガス)や原油(シェールオイル)などの総称を指す。これらの資源は、浸透性が極めて低い地層に貯留されているため、採掘が難しくこれまで開発が進んでいなかったが、近年の技術革新によって回収が可能となり、開発が注目されるようになった。
 
<当社保有鉱区>

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