三菱商事

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2011年12月15日

インドネシア ウェダベイニッケルプロジェクト株式の一部譲渡

三菱商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林健)は、大平洋金属株式会社(本店:東京都千代田区、代表取締役社長:東洋幸、以下大平洋金属)に対して、当社の保有するストランドミネラルズ社(Strand Minerals (Indonesia) Pte Ltd、本社:シンガポール、 以下 ストランド社)株式の33.4%の内、3.4%を30億円で譲渡について、残りの66.6%を保有するエラメットエスエー社(Eramet S.A.、 本社:フランス、 以下 エラメット社)*1も含めて、3社間で株主間合意に至りました。
 
ストランド社は、インドネシアのハルマヘラ島に於ける世界有数の大規模未開発ニッケル鉱床ウェダベイニッケルプロジェクトの開発・推進母体であるピーティーウェダベイニッケル社(PT Weda Bay Nickel、本社: インドネシア、以下 ウェダベイニッケル社)の株式90%を保有する特定目的会社です。 ウェダベイニッケル社株式の残りの10%は、インドネシアのパートナーであるピーティーアンタムティービーケー社(PT Antam Tbk、 本社: インドネシア、 以下 アンタム社)*2が保有しております。
 
当社は、2009年2月に当プロジェクトに参画し、エラメット社と共に2012年末を目処としている最終開発意思決定に向けて事業化調査(F/S)を進めておりますが、新たに大平洋金属をパートナーとして迎え入れることにより、同社が生産するフェロニッケルの原料としてウェダベイで生産するニッケル中間製品を供給し同社の生産安定化に寄与し、且つプロジェクトの経済性向上を図ります。更に、同社がエラメット社とほぼ同じタイミングで独自に開発を行ってきたニッケル湿式精錬技術の知見を取り入れ、相乗効果の創造を目指します。
 
最新の調査結果から、ウェダベイニッケル鉱床の鉱物資源量は約6.3百万トン(ニッケル純分ベース)が確認されており、最終的には年産約6.5万トンのニッケル生産を目標としています。尚、ニッケルの精錬技術に関しては、エラメット社がフランスの研究所にて開発した湿式精錬法を採用します。
 
*1 エラメット社は、世界有数の金属原料・高性能合金生産者であり、パリのEURONEXT証券取引所に上場、その銘柄はコンパートメントA指数(時価総額10億ユーロ以上の会社が対象)に組み込まれており、世界20ヶ国に約15,000名の従業員がおります。金属原料のバリューチェーンにおいては鉱山業から乾式精錬業・湿式精錬業まで行っており、ニッケル、マンガン、電力業界・航空機業界向け鍛造部品等を生産しています。
 
*2 アンタム社は、インドネシアの国営企業として、探鉱、鉱山業、製錬業、精錬業から販売まで資源開発を垂直的に行っております。アンタム社の主要生産物はフェロニッケル、ニッケル鉱石、金、銀、ボーキサイトであります。
ウェダベイニッケルプロジェクト位置
ウェダベイニッケルプロジェクト位置
プロジェクト出資形態
プロジェクト出資形態

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三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171 / FAX:03-5252-7705
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