三菱商事

プレスルーム

2012年2月23日
タリスマン・エナジー社
三菱商事株式会社

パプアニューギニア/天然ガス事業におけるタリスマン社との戦略的協業

タリスマン·エナジー社(Talisman Energy Inc、本社:カルガリー、以下:タリスマン)と三菱商事は、タリスマンが保有するパプアニューギニア(以下:PNG)西部州の9つの天然ガス陸上鉱区につき、政府と合弁事業の既存パートナーによる承認を条件として、三菱商事が参画することに合意しました。本取引の対価として、三菱商事は、タリスマンが負担する今後の探鉱・評価費用のうち約280百万米ドルを、自社応分に加えて負担することになります。本参画に伴い、当該9鉱区のタリスマン及び三菱商事の平均権益保有率はそれぞれ40%及び20%となります。
 
また、タリスマンと三菱商事は、PNG西部州の天然ガスを集積し、将来的に年間生産量約300万トン規模のLNGとして輸出する可能性についても共同検討することで合意しました。タリスマンは三菱商事を戦略的パートナーに迎え入れ、LNGビジネスにおける三菱商事の豊富な開発経験とマーケティング能力を活かし、本PNG天然ガス資産の価値を両社で最大限高めていくことを目指します。

タリスマンは2001年以来PNGにおいて活動を行っており、2009年における陸上鉱区買収を皮切りに、今日現在、合計1,370万エーカーにおよぶ9つの探鉱ライセンス(PPL)と5つの開発保留ライセンス(PRL)を取得しており、また、タリスマンは1,550キロメートル以上におよぶ2次元震探査と8つの試掘井・評価井の掘削をこれまで実施しております。タリスマンは、過去2年間でPNGにおいて最も積極的に探鉱・評価作業を実施している事業者の一つであり、PRL28鉱区内のウブンツガス田を発見している他、PRL 4鉱区及びPRL21鉱区内のスタンレー及びエレバラガス田(既発見ガス田)の評価作業にも成功しております。2012年中に、タリスマンは、このPRL 21鉱区の継続的な評価作業に加えて、PPL235鉱区及び261鉱区において4本の掘削作業を行います。尚、三菱商事が参画する鉱区は、4つのPRL及び5つのPPLから成り、既発見ガス田を含むPRL4、8、21、28及びPPL235鉱区も今回の取得対象となっております。
 
三菱商事は、1969年以来LNG事業に参画しており、現在、9つの大規模プロジェクトで生産を実施しており、インドネシアのドンギ・スノロLNGプロジェクトでは、プロジェクトの企画及びオペレーションを主導、生産開始に向けたプラント建設を行っております。また、三菱商事はLNGのマーケティング活動やLNG船事業にも携わっております。PNGは大規模且つ未発見のガス埋蔵ポテンシャルを有し、将来的なLNG供給国としての可能性を秘めております。本探鉱・評価活動を通じて十分な天然ガスが確認された暁には、このような三菱商事の経験を活かしてLNGプロジェクトの開発を推進し、PNGの経済成長及び日本のエネルギー安定供給に寄与することを目指します。
 
タリスマンと三菱商事は、PNG西部州における天然ガス(LNG)及びコンデンセートの集積及び商業化を共同のビジョンに抱えており、タリスマンの持つ上流探鉱・開発技術及び三菱商事の持つLNG開発能力を相互補完的に結集の上、本LNG開発を成功させ、PNG及び西部州の国民・政府を含む全てのステークホルダーに対して恩恵をもたらすことを目標とします。
 
<タリスマン·エナジー社概要>
カナダに本社を置く、グローバルかつ多様性豊かな石油·ガス開発企業。主要活動地域は、北米、北海、東南アジアの3つであるが、それ以外の地域でも多数の探鉱ポートフォリオを保有。社会および環境責任のあるビジネスを安全に行うことを重視し、ダウ·ジョーンズ·サステナビリティ(北米)インデックスにも選定。「TLM」のコードでトロントとニューヨーク証券取引所に上場。
鉱区地図
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